【FC東京】「青赤のユニホームを着ていることがすべて」と言う太田の最初のミッションとは?

2017年01月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「後悔はない」し、「楽しみしかない」。

FC東京に完全移籍でカムバックした太田。(C)SOCCER DIGEST

 2017年1月15日、FC東京の始動日に太田が小平グランドに姿を現わすと、ファン・サポーターの席から「コースケ、お帰り」という声が飛んだ。
 
「そういう声をかけていただけて有難い。ピッチで恩返しするために、まずはキャンプ。開幕までに仕上げて、1年間通して勝てる集団になりたいです。そういう集団を引っ張っていける存在になりたいと思います」
 
 2シーズンぶりにFC東京へ復帰した太田は、今年で30歳になる。「気持ちは若手ですけど、しっかりと若手を引っ張っていけるようになりたい」というコメントからも、勝利へのこだわりは窺えた。
 
 昨季のFC東京の試合を見ていて感じたのは、得点力不足だったという。だから、「左サイドの攻撃の活性化とセットプレーからの得点」は「自分に求められている仕事」になる。
 
 一昨季はJ1最多の13アシストとチャンスメーカーとしての実績は申し分ない。だからだろう。新シーズンに向けて「楽しみしかない」。
 
「前線には能力の持った選手がたくさんいる。僕が良いボールさえ上げれば、決めてくれるような選手がいる。そういう部分で楽しみ。クロスにしてもセットプレーにしても、互いの共通理解がないと、ゴールには結びつかないと思うので、しっかりキャンプからやりたい。時間があるようでないので、つきつめないと」
 
 別にフィテッセで挫折を味わったから戻ってきたわけではない。太田にとっては、今回の復帰も間違いなく前進だ。
 
「フィテッセも残ってくれと言ってくれていましたし、東京も帰ってきてくれと。いろんな選択肢があるなかで、12月の1か月は気持ち的に難しかった。幸せな悩みではありましたが、そこでFC東京を選んだのは一番熱意を感じたから。一昨年まで築いてきた仲間との関係、僕が一番輝ける場所がここなのかなと思いました」
 
 だから、「後悔はない」。
 
「いろんな捉え方はあると思いますけど、今ここで青赤のユニホームを着ていることがすべてだと思います。まずはしっかりこの1年で、東京を優勝させる。それが最初のミッションです」

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