「移籍したがっている…」パイエの退団希望をウェストハム指揮官が明かす

2017年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ビリッチが悲壮な面持ちでエースの退団を示唆。

パイエ(右)を軸としたチーム作りを進めてきたビリッチ(左)。それだけに少なくとも今冬での退団だけは避けたいところだが……。(C) Getty Images

 ウェストハムに所属するフランス代表MFのディミトリ・パイエが「プレーを拒否している」と、チームを率いるスラベン・ビリッチ監督が現地時間1月12日の記者会見で明かした。
 
 昨シーズンにマルセイユからウェストハムに加入したパイエは、プレミアリーグで9ゴール・12アシストを記録し、さらにEURO2016でもフランス代表として準優勝に大貢献。夏にはR・マドリーやパリSG、チェルシーなどが興味を示していたが、結局は残留していた。
 
 しかし、今シーズンはパイエが18試合で2ゴール・7アシストを記録しながら、チームが一時は降格圏に沈むなど結果が出ず、さらに本人が昨年11月に「僕はいかなる可能性も閉ざしていない」と移籍を示唆していた。
 
 そんな中でビリッチは、「パイエは移籍を求めている」と公の場で初めて認めた格好だ。
 
 パイエに絶大な信頼を寄せているクロアチア人指揮官は、「我々は彼を売るつもりはない。これは金銭の問題じゃなく、ベストプレーヤーをクラブに留めておきたいだけだ」と、クラブの方針を明らかにした。
 
 しかし、「パイエはクラブのためのプレーを拒否している。これまで我々が彼に見せてきたように、再びチームを好きになってくれるのを期待しているが……」と、悲壮な面持ちでエースの残留を懇願した。
 
 一部報道では、現在はパリSG、アーセナル、古巣マルセイユなどが獲得に動いているというパイエ。ビリッチも「おそらく、いくつかのクラブが彼に関心を持っている」と認めている。
 
 現在、プレミアリーグで13位のウェストハム。パイエは後半戦の巻き返しに欠かせない存在なだけに何としても残留させたいところだが、その望みは叶うのだろうか……。
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