【選手権】滝川二が大量6得点で2回戦突破。キャプテン・今井悠樹が語るチームの強みとは

2017年01月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

2回戦を終えて、7人が得点を決めている。

主将の今井は、CKから先制点を奪取。「まさか自分が決められるとは思ってなかったので、めっちゃ嬉しいです」と喜びを露わにした。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

[選手権2回戦]大分 0ー6 滝川二/2017年1月2日/柏の葉
 
 1月2日に選手権の2回戦が行なわれ、滝川二(兵庫県代表)は6-0と大分(大分県代表)を圧倒。3回戦に駒を進めた。

【PHOTO】第95回高校サッカー選手権 2回戦 大分0-6滝川第二
 
 大量6ゴールの口火を切ったのが、キャプテンの今井悠樹(3年)だ。
 
 前半3分のCKの場面。持井響太(3年)の蹴ったボールに森勇人(3年)が合わせるが、ミスになりゴール前にボールが流れる。それに反応した今井が、右足でゴールにねじ込んだ。
 
 さらに、この日は先発に起用された江口颯(3年)が森勇人(3年)のロングパスに抜け出し、追加点。
 
 後半になると、反撃を狙う大分の攻撃を撥ね返しながら、さらに勢いを増していく。特に、交代選手の活躍は目を見張るものだった。
 
 後半29分、途中出場の稲田丈太郎(2年)が右サイドを駆け上がり3点目を奪うと、同じく途中出場の溝田大輝(3年)が後半33分、同35分に立て続けにゴール。さらに溝田は、試合終了間際には神宮浩気(3年)のシュートをアシストした。
 
「選手層の厚さは滝二の強みだと思いますし、"誰が出ても勝つ"ということを意識してやってる。途中出場の選手が活躍して勝ったというのはすごく良かったと思います」
 
 キャプテンの今井がこう語るように、今年の滝川二はタレントが豊富だ。
 
 初戦の秋田商戦では、飛び出しに優れる山田裕也(3年)とフィジカルの強い本田周作(3年)がゴールを決めており、2回戦を終えて、実に7人が得点を決めている。
 
 ポジション争いも熾烈で、松岡徹監督は「その時調子の良い選手を起用している」。
 
 今井は「メンバーから入ったり外れたりで、複雑な奴もいますけど、チームのために準備や行動をしてくれている。とにかくみんなが"チームが勝つこと"を意識して行動してくれている」と、チームのまとまりを感じている。
 
 一枚岩となり"誰が出ても勝つ"チームとなった滝川二が、今大会に旋風を巻き起こすかもしれない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事