【天皇杯決勝】優勝カップを託された瞬間、石井監督は何を思ったか

2017年01月01日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「本来ならゲームキャプテンの満男が掲げるべきだと思うんですけど…」

小笠原と石井監督との絆が垣間見えたシーン。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯決勝]鹿島2-1川崎/2017年1月1日/吹田S

【天皇杯決勝PHOTO】鹿島 2-1 川崎|ファブリシオ弾で鹿島が今季二冠&通算19冠を達成
 
 優勝セレモニーでカップを掲げる場面、キャプテンの小笠原は端っこのほうにいた石井監督に「カップを掲げてください」というようなジェスチャーをした。そして、半ば強引に引っ張り出された石井監督は少し照れくさそうな表情でその優勝カップを掲げた。
 
 普通、こうしたセレモニーで優勝カップを最初に掲げるのはキャプテンなのだが、小笠原はその大役を石井監督に託した。小笠原の粋な計らいを振り返って、指揮官は次のようにコメントしている。
 
「(小笠原)満男はああいう性格で、チームのためにということを常に頭に入れながら戦っている選手。本来ならゲームキャプテンの満男が掲げるべきだと思うんですけど、それを監督のわたしに譲ってくれた。いつも自己犠牲を払って戦っている彼らしいなと。素直に嬉しく思いました」
 
 CS制覇、さらに天皇杯優勝と国内2冠に導いた石井監督の功績は、チームの誰もが認めるところだろう。
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