【Jリーグ】村井チェアマンが2016シーズンを総括。来季に向けては「『DAZN』によって、新規のファンが来ることを期待している」

2016年12月21日 サッカーダイジェスト編集部

「Jリーグが新規のファンを獲得するのは重要なテーマ。『DAZN』は手軽にアクセスできるメリットは大きい」(村井チェアマン)

村井チェアマンは「2016シーズン年間総括」をテーマにした『J.LEAGUE PUB Report 2016 Winter』を基に、報告会と質疑応答を行なった。 (C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは12月21日、「2016シーズン年間総括」をテーマにした『J.LEAGUE PUB Report 2016 Winter』(15日からJリーグ公式サイトで全編公開)の発行に伴い、メディアブリーフィングを行なった。
 
 村井満チェアマンがシーズン総入場者数の推移や視聴率、大会方式、選手育成や2017年に向けたプランについてなど、約2時間に渡ってブリーフィングと質疑応答に対応。数あるテーマの中で、来年から10年間で総額2100億円に上る大型の放映権契約を結んだ『DAZN(ダ・ゾーン)』と、ACL出場権に関して質問が集中した。
 
 今月15日、2017シーズンより、J1、J2、J3リーグはライブストリーミングサービス『DAZN』で全試合生中継すると発表された(2007年からリーグ戦中継を行なってきたスカパー! は撤退)。リーグ戦放送のメインデバイスが、テレビからインターネットに変わることによって、様々な懸念材料が浮上する。村井チェアマンは「DAZNのプロモーションはまだ全面的にはできていない」と世間の認知度がまだ十分ではないと認めたうえで、自身の見解を説明した。
 
「(移行に関して)ハードルがあるのは事実です。WIFIや光回線などネットの接続環境があるかなど一定の準備が必要で、丁寧な説明やPRをしていくことが大事だと思います。現時点でPR不足は否めませんが、パフォーム様、NTT様と知恵を出しながら、三者一体となって、国民の皆さんにお伝えしていきたい」
 
「Jリーグが新規のファンを獲得するのは重要なテーマ。『DAZN』は手軽にアクセスできるメリットは大きいし、サッカー以外(のコンテンツ)を視聴する人も多い。他のスポーツからサッカー、サッカーから他のスポーツと、新たな"プラットフォーム"として、新規のファンが来ることを相当期待しています」
 
 また、ACLは2019年・20年大会より出場国枠を決めるポイント制度の比率が変わる。19・20年は15~18年までの競技成績が対象となるが、すでに終わっている15、16シーズンの成績が振るわなかったため(15年はベスト4進出1チーム、ベスト8進出1チーム。16年はベスト8進出チームなし)、17年大会における成績が重要であると説明した。また、21年・22年大会の出場枠は、17~20年の競技成績が反映されるという。詳細は以下の通り。
 
【今後のAFCポイント制度】
2017・2018/出場枠:3+1
競技成績(2013~2016)/ポイント比 代表3:クラブ7
 
2019・2020/出場枠:?
競技成績(2015~2018)/ポイント比 代表1:クラブ9
 
2021・2022/出場枠:?
競技成績(2017~2020)/ポイント比 代表0:クラブ10
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