【現役引退】今季いっぱいでスパイクを脱いだJリーガーたち

2016年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

相馬、永井、森﨑、高松など名手たちが惜しまれつつ

自慢の左足で数多くの名場面を演出したMF森﨑。双子の兄・和幸とともに広島一筋を貫いた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 今季も様々な話題を提供した2016年の日本プロサッカー界。鹿島アントラーズの大躍進に日本中が沸いたクラブワールドカップが閉幕し、ビッグイベントは火曜日のJリーグアウォーズと天皇杯を残すのみとなった。
 
 各クラブでチームと選手の契約交渉が佳境を迎え、移籍マーケットはまさに繁忙期を迎えているが、そんななか、惜しまれつつもスパイクを脱ぐ決断を下し、現役を退くJリーガーがいる。
 
 東京ヴェルディ、浦和レッズ、ヴィッセル神戸の左サイドで異彩を放ち、ポルトガルやドイツでもプレーしたDF相馬崇人は、神戸の公式HPで「14年間を振り返って思い残すこともなく、自分自身のなかではやり切った思いがあります」とコメント。天皇杯4回戦の鹿島戦後に、ノエスタで引退セレモニーが開催された。

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 10月20日に早々と今季限りでの引退を公表したのが、サンフレッチェ広島のMF森﨑浩司だ。兄・和幸との森﨑ツインズでサンフレッチェ広島ユース時代から名を馳せ、技巧とパワーを兼備した左足から数多の名場面を創出した。さらに12月25日には、チームの天皇杯敗退を受けてFC東京のGK榎本達也が表明。来季は普及部コーチに就任することも発表された。ほかにもJ1クラブでは、2015年にジュビロ磐田のチーム主将を務めたMF岡田隆、サガン鳥栖の最終ラインでいぶし銀の輝きを放ったDF磯崎敬太とDF小林久晃の両名も引退を表明した。
 
 J2では、東京Vの"永遠のテクニシャン" 永井秀樹がピッチを去る。2016シーズンのJ2リーグ出場はわずか3試合にとどまった45歳だが、若き才能に溢れるチームを大いに盛り立てた。来季はユースチームの監督就任が有力視されている。
 
 そのほか、いわゆる"黄金世代"の一員であるFW大島秀夫はギラヴァンツ北九州で、高校時代に"韮崎のマラドーナ"の異名をとり、鹿島や千葉で活躍したFW深井正樹はSC相模原でラストシーズンを迎えた。そして、大分トリニータで16シーズンに渡ってプレーし、通算87得点を叩き出した"ミスター"、FW高松大樹だ。愛するクラブのJ2復帰を見届けて、青のキットに別れを告げた。
 
 

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