C・ロナウドの“本家の凄み”から鈴木優磨は何を感じたのか?

2016年12月19日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

8年前にスタンドで見たC・ロナウドと同じピッチで対峙。

憧れのC・ロナウドをはじめ、クロース(右)など正真正銘のワールドクラスと戦う貴重な経験をした鈴木(左)は、「世界の基準が分かった」と振り返った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[クラブW杯決勝]レアル・マドリー 4-2 鹿島アントラーズ/2016年12月18日/横浜国際総合競技場
 
 鹿島アントラーズの20歳のFW鈴木優磨にとって、クリスチアーノ・ロナウドは憧れのスーパースターだった。
 
 2008年、C・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドの一員としてクラブワールドカップで来日。12歳だった鈴木はホテルまで足を運んでサインを貰い、準決勝のガンバ大阪戦を横浜国際総合競技場で観戦したという。
 
 そして8年後の今年、自身初の国際大会であるクラブワールドカップで同じ舞台に立つ権利を得る。浦和レッズを破ってJリーグ王者になった時から、「ロナウドとやりたいです」と目を輝かせていた。
 
 12月15日の準決勝・アトレティコ・ナシオナル戦では、途中出場から1分後に駄目押しの3点目をゲット。すると、空中に高く飛んで両手を上から下に振り下りし、空に向かって雄叫びをするゴールセレブレーションを見せる。そう、C・ロナウドの十八番である。
 
 試合後に「記者さんたちがずっと『やるんですよね?』って聞いてくるから、やりました(笑)。(決勝でゴールを決めたら)ロナウドの目の前までいってやります(笑)」と振り返ったこのパフォーマンスは、『マルカ』紙などが大きく報じ、マドリーの母国スペインでも話題となった。
 
 ついに憧れのC・ロナウドと対峙した決勝は、2-2の同点だった88分から登場。しかし、左サイドから何度か仕掛けるも決定機は作り出せず、101分にFKから放ったヘディングシュートもポストを直撃してゴールを奪えなかった。
 
 一方、鈴木がピッチに入る前の60分にPKを沈めていたC・ロナウドは、98分と104分に連続ゴール。いずれもお馴染みのセレブレーションを披露され、"本家の凄み"をまざまざと見せつけられた。

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