悲劇に見舞われたシャペコエンセが来年8月に浦和と対戦決定! スルガ銀行チャンピオンシップで来日

2016年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

埼玉スタジアムで対戦予定。

ブラジル国内で開催された試合ではシャペコエンセを追悼するセレモニーが行なわれた。(C) Getty Images

 日本サッカー協会は12月16日、2008年より毎年夏にルヴァンカップ王者と南米のコパ・スダメリカーナ王者が対戦する「スルガ銀行チャンピオンシップ」の大会概要を、CONMEBOL(南米サッカー連盟)のアレハンドロ・ドミンゲス会長の同席のもとで発表した。
 
 10回目を迎える同大会に出場するのは、2016年のルヴァンカップ王者の浦和レッズとコパ・スダメリカーナ2016優勝チームのシャペコエンセ(ブラジル)だ。すでに知られているように、シャペコエンセはコロンビアで起きた航空機墜落事故の悲劇に見舞われたクラブだ。
 
 事故は現地時間の11月28日、今回のクラブワールドカップでも来日しているアトレティコ・ナシオナルとのコパ・スダメリカーナ決勝第1戦に臨むべく向かった先の、コロンビア東部で起きてしまった。
 
 この事故で、シャペコエンセは搭乗していた19人の選手をはじめ、監督やコーチングスタッフ、会長などクラブ関係者28人が帰らぬ人となってしまった。犠牲者の中には、09年に神戸を率いたカイオ・ジュニオール監督、05年に柏で活躍したクレーベル・サンターナ、12年にC大阪、13~14年に千葉で活躍したケンペス、10年に京都でプレーしたチエゴ、15年に川崎でプレーしたアルトゥール・マイアと5人のJリーグ経験者も含まれていた。
 
 この事故を受けて、コパ・スダメリカーナは中止となり、対戦相手だったアトレティコ・ナシオナルの意向も受けて、12月5日、CONMEBOLはシャペコエンセを優勝チームとして認定していた。
 
 今回の決定に関して、会見に同席したCONMEBOLのドミンゲス会長は次のように述べている。
「非常に悲しい出来事が起こりました。ブラジルのシャペコエンセに悲劇の事故が起き、私たちは偉大な選手たちを失いました。彼らはクラブとして初のビッグタイトル獲得という夢に向かい、コパ・スダメリカーナの決勝戦に挑むところでしたが、その夢は思わぬ形で絶たれてしまいました。その時の対戦相手であったアトレティコ・ナシオナルのスポーツ精神、相手を尊重する精神により、シャペコエンセをコパ・スダメリカーナ王者に指名するという尊いアクションがありました。そして最終的に、CONMEBOLはシャペコエンセがチャンピオンであると決定しました」
 
 スルガ銀行チャンピオンシップは来年8月に、浦和の本拠地である埼玉スタジアム2002で開催される予定だ。
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