ビデオ判定についてナシオナルのウリベ「もはやサッカーではない」

2016年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「鹿島はスピードを活かし、ゴールをしっかり決めていった」

鹿島の力を認めながら、自チームの詰めの甘さ、そして史上初のビデオ判定に悔しさを隠せないウリベ。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[クラブW杯準決勝]アトレティコ・ナシオナル 0-3 鹿島アントラーズ/2016年12月14日/吹田スタジアム

 クラブワールドカップ準決勝で鹿島アントラーズに0-3の大差で敗れたアトレティコ・ナシオナル。南米王者が決勝進出を逃したのは、3年ぶり3回目のことである。
 
 レイナルド・ルエダ監督は「鹿島に2点目を決められたところで、我々は試合をコントロールできなくなった。前半、多くのチャンスを作りながら、これを決められなかったのが敗因だ」(コロンビアの全国紙『EL TIEMPO』による)と試合を分析した。
 
 3ゴールを許してしまったGKフランコ・アルマーニは「鹿島の素早い2つのプレーによって試合は決まってしまった。決勝でのプレーを夢見ていただけに、この結果はとても残念だ」と試合を振り返る。
 
 しかし、このアルゼンチン人守護神は「我々は頭を上げて、次の戦いに備えなければならない」と気丈に語った。
 
 一方、ナシオナルの中心選手であるマテウス・ウリベは、悔しさを隠せない。
 
「スコアほどの差はなかった。むしろ、我々の方が試合をコントロールしていたし、チャンスも作り出した。それでも、我々には試合を決める力が欠けており、逆に鹿島はスピードを活かし、ゴールをしっかり決めていった」
 
 ただ彼もまた、これで気持ちを切らしてはいけないと、自身に言い聞かせる。
 
「我々がここまで成し遂げてきたこと、そして今日敗れたという事実は、決して消し去ることはできない。我々はこの大会で戦うことをこれまで夢見てきて、それを実現した。優勝の可能性はもうないが、それでもこの経験を活かし、我々は戦い続けなければならない」
 
 決勝への道を断たれたことについて「これもサッカー」と語ったウリベ。しかし、前半30分、ビデオ判定によってプレーから2分経って鹿島にPKが与えられたことについては、「もはやサッカーではない。これによって全てが変わってしまう」と語っている。
 
 一方、前述のアルマーニはこの件については何も語ることはなかった。
 
 ナシオナルは12月18日、決勝戦の前に、レアル・マドリー対クラブ・アメリカの敗者と3位決定戦を戦うこととなる。

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