ラニエリが「シンジの方が元気だった」と後半開始からの岡崎起用の理由を明かす

2016年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

スリマニには地元紙も厳しい寸評を付ける。

後半開始とともにピッチに立った岡崎は、アグレッシブな動きを見せた。しかし、決定的な働きはできなかった。 (C) Getty Images

 現地時間12月13日にプレミアリーグ16節が行なわれ、岡崎慎司の所属するレスターはボーンマスと対戦し、0-1で敗れた。
 
 序盤からボーンマスがボールを支配し、試合を優勢に進めると、34分にベニク・アフォベのシュートのこぼれ球をマーク・ピューが押し込んでホームチームが先手を取る。
 
 先制されたレスターは後半開始と同時に低調だったイスラム・スリマニに代えて、岡崎をピッチへ送り込む。
 
 岡崎はアグレッシブな動きで前線を活性化させたが、レスターは攻守の舵取り役であるダニー・ドリンクウォーターを欠いたことで、ラストパスのクオリティー不足が否めずに決定的なシーンは、ほとんど生み出すことができずに敗れた。
 
 試合後、地元紙『レスター・マーキュリー』は、10段階評価の寸評採点を付けている。
 
 最低点の「5」が付いたのは、ロン=ロベルト・ツィーラー(GK)、ルイス・エルナンデス(DF)、ダニエル・アマーティー(MF)、スリマニ(FW)の4人。
 
 その中でもとりわけ、厳しい寸評がついたのがスリマニだ。同紙は「自信を持って放ったボレーがミスショットに終わるなど、絶好のチャンスを無駄にした。そして、効果的なボール保持もできていなかった」と酷評している。
 
 また、『レスター・マーキュリー』は、指揮官のクラウディオ・ラニエリのコメントも紹介している。
 イタリア人監督は、岡崎を後半開始とともに起用した理由について「3日後に試合がある。それは楽なことじゃない。だから、スリマニを代えた。彼は少し疲れていたし、ボールを失うシーンも目立っていた。だから、元気だったシンジを投入したんだ」とコメント。体力的な問題での采配であったことを明かした。
 
 前節のマンチェスター・C戦では、4点を奪って快勝していただけに今節の敗戦はレスターにとって手痛い黒星と言える。しかし、ラニエリは「チャンピオンズ・リーグでは上手くやれた。プレミアリーグでそれができない理由は私にも分からない。でも、我々はより集中して、何に対しても決心しなければならない」とチームの立て直しへ前を見据えた。
 
 なお、レスターは12月17日に再びアウェーでストークと対戦する。ボーンマス戦では、後半から出場してチームを活性化させた岡崎の起用法にも注目だ。
 
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