【鹿島】いつもと変わらぬ前日の風景。「優勝確率0パーセント」でも柴崎岳に迷いはない

2016年12月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「点を取れる気しかしない」。遠藤も逆転優勝への自信を口にした。

柴崎が先発すれば、10月22日のリーグFC東京戦以来となる。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 鹿島は2日、チャンピオンシップ決勝・第2戦の浦和戦に備え、クラブハウスグラウンドで約1時間の軽めの調整を行なった。第1戦を0-1で落とし、逆転優勝のためには2得点以上を挙げたうえで勝利が必要な状況だが、ピッチでは必要以上の緊張感も悲壮感もなく、いつも通り試合に向けて調整する選手たちの姿があった。試合先日恒例のレクリエーションゲームでは植田直通が3得点を決め、チームの雰囲気を盛り上げていた。
 
 練習後には石井正忠監督、遠藤康、柴崎岳が会見した。
 
 石井監督は今のチーム状況について「手応えがある」と断言。「私たちはやるべきことが決まっている。とにかく2点を取る。それをやるだけ」と力強く言い切った。また、浦和戦で目指す展開については次のように明かしている。
 
「初戦のようにまずは失点しないでいくこと。もし失点しても、2点目を取られなければいい。落ち着いた状況でしっかり2点を取りに行きたい。初戦も本当に内容的には理想というか、後半はボールを保持できていた。そこでゴールを決めて、勝ち切れれば良かったのですが。次の試合もこういう時間を長くしたい」
 
 また、遠藤も逆転優勝への自信を口にしている。
「点を取れる気しかしない。この前の試合もチャンスは結構あった。そこで決めていれば良かったけど。それもあってやれるという自信は僕もですけど、みんなにもあると思います。トーナメントに強い鹿島という姿を見せたい」
 
 特に攻撃面で手応えを感じているのが、セットプレーだ。今シーズンを通じてセットプレーからの得点は少なかった。浦和戦でも多くの機会を生かせなかったが、「中の人間が一番感じている。良いボールを供給できれば、点は取れる、と。セットプレーで点を取れれば、次の試合も戦いやすくなる」と話した。
 
 本職のボランチではなく、左MFとして先発する見込みの柴崎も準備は万全だ。右足の痛みで別メニュー調整していたが、浦和との第1戦で途中出場し、実戦復帰。先発は10月22日のリーグFC東京戦以来となる。「この間の試合でも感覚は変わっていなかった。チームにとって良い働きをしたい。どのタイミング、どのポジション、どの立場でもチームに貢献したい気持ちを持っている」と意気込んだ。

次ページ「1点取ったら相手にもプレッシャーになる」。柴崎は先制点をキーポイントに挙げた。

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