リバプールに「新ワンダーボーイ」現わる! オーウェンの最年少得点記録を塗り替えたウッドバーンとは何者か?

2016年12月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

オーウェンの記録を19年ぶりに更新。

現在主戦場のリバプールU-23では、10試合で5得点・5アシストをマーク。飛ぶ鳥を落とす勢いのウッドバーンから目が離せない。(C)Getty Images

 11月29日のリバプール対リーズ戦(リーグカップ準々決勝)でマン・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、リバプールの17歳だった。
 
 若武者の名前は、ベン・ウッドバーン。67分にケビン・スチュワートに代わって途中出場すると、1-0とリバプールのリードで迎えた81分にサポーターを沸かせる。
 
 ペナルティーエリア内で待ち構えていたウッドバーンは、ジョルジニオ・ヴァイナルダムのパスにタイミングを合わせて右足を一閃。豪快にネットに突き刺さった。
 
 17歳45日で奪ったこのゴールはクラブ史上最年少弾。1997年に打ち立てたマイケル・オーウェンの記録(17歳143日)を、19年ぶりに塗り替えたのだ。
 
「僕の記録が破られたね! おめでとう、ベン・ウッドバーン。17歳と45日はリバプールの新たな最年少レコードだ」
 
 オーウェンからそう祝福されたウッドバーンは、7歳の時にリバプールのアカデミーに入団。15歳でU-18チーム入りを果たすと、FAユースカップ(FAカップのU-18版)などで堂々たるプレーを披露。そうした活躍ぶりがユルゲン・クロップ監督の目に留まり、今夏のプレシーズンのメンバーに選ばれた。
 
 そのプレシーズンでは、持ち前のシュートセンスとスピードを存分に発揮して2試合連続ゴールをマーク。また、積極的に守備にも奔走するなど、運動量の豊富さも高く評価された。
 
 代表チームは出生地のイングランドではなく、母方の祖父のルーツであるウェールズを選択している。現在はU-19代表の主力として活躍中だ。
 
 前述のリーグカップの3日前には、プレミアリーグ・デビューも飾っているウッドバーン。サポーターから「新たなワンダーボーイ」と称されるこのティーンエージャーは、はたしてオーウェンのような偉大なストライカーになれるだろうか。名伯楽クロップの下で、さらなる飛躍を遂げることを期待したい。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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