607分間も枠内シュート無し…。悩めるヴァーディーにシアラー、オーウェンが「努力が足りない」と指摘

2016年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

シアラー、オーウェンも言及するヴァーディーの不振。

ミドルスブラ戦でも岡崎のアシストから絶好機を得たが、ミスショットに終わったヴァーディー。果てして目覚めの時は訪れるのか? (C) Getty Images

 奇跡の立役者となった男が、不振に喘いでいる。
 
 レスターのFWジェイミー・ヴァーディーは、11月26日のプレミアリーグ13節、ミドルスブラ戦に先発出場するも無得点に終わり、9試合連続無得点となった。
 
 昨シーズンのヴァーディーは、その爆発的なスプリント力を武器に得点を量産。4節のボーンマス戦から11試合連続得点というプレミアリーグ新記録を樹立するなど、リーグ戦2位となる24点をマークして、チームのリーグ初制覇に貢献していた。
 
 しかし、今シーズンはマークが厳しくなったこともあってか、リーグ戦はここまで13試合で2点だけしか取れておらず、降格圏からわずか2ポイント差の14位と出遅れたレスターの低調の主因と言われている。
 
 英国サッカー専門メディア『Squawka』は、ヴァーディーがプレミアリーグで607分間も枠内シュートがないことを伝え、不振の原因がシュート精度にあると指摘した。
 
 これについては、かつてリバプールやマンチェスター・Uで活躍したマイケル・オーウェンも、「彼は全く顔を上げない。ほとんどキーパーに向かって打つだけだ。あんなシュートでは、よほどの強運が必要だろうね」とやはりシュートスキルの無さを指摘している。
 
 また、元イングランド代表レジェンドのアラン・シアラーも「今の彼は、ただ不機嫌になっているように見える」と言及し、さらに「トップに上り詰めるにはハードワークが必要とするが、そこに留まるのにはさらなる努力が必要なのだ」と発破をかけた。
 
 
 英国メディア『スカイ・スポーツ』もヴァーディーの不振を受けて『ヴァーディーは新たな一発屋となってしまうのか』という特集を紹介。
 
 特集では、「特にイギリス人に多いが、多くのストライカーはファンタスティックなシーズンを送った翌シーズンに活躍することに失敗している」とし、2002-03シーズンに23ゴールをマークしながらも、以降は目立った活躍ができなかったジェームズ・ビーティーなどを引き合いに出した。
 
 とはいえ、レスターの指揮官クラウディオ・ラニエリが「練習では決め始めている。「彼はいつも普通の様子で、昨シーズンと何も変わっていない」と語っているだけに、チームの浮沈を左右するエースが目覚める時はもうすぐなのかもしれない。
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