最後に勝ったのは10シーズン前――。バルサがもっとも恐れるスタジアムとは

2016年11月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラシコを翌週に控えた大事な一戦。

昨シーズンの対戦でも、エースのメッシを封じ込まれて完封負けを喫したバルサにとって、ソシエダの本拠地はまさに鬼門の場所となっている。 (C) Getty Images

 バルセロナにとって、11月27日(リーガ・エスパニョーラ13節/日本時間28日午前4時45分キックオフ)に乗り込むレアル・ソシエダの本拠地「アノエタ」は、もっとも苦手とするスタジアムのひとつだ。
 
 アノエタで最後に勝利を収めたのは2006-07シーズン。つまり、かれこれ10シーズンも勝ちがないことになる。その間にバルサが獲得したメジャータイトルの数(リーガ6回、チャンピオンズ・リーグ3回、コパ・デル・レイ4回、クラブワールドカップ3回)を考えれば、実に理解に苦しむ結果だ。
 
 戦力的には圧倒的優位を誇りながら、ジョゼップ・グアルディオラも、ティト・ビラノバも、ヘラルド・マルティーノも、そして現在のルイス・エンリケも、アノエタではバルサに勝利をもたらせておらず、それどころか、過去69回行なわれたアノエタのゲームで、バルサは17勝23分け29敗と大きく負け越しているのだ。
 
 リオネル・メッシも、アノエタを苦手としている。
 
 リーガでは7試合プレーして2ゴール。宿敵マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウでは11試合で8ゴール(リーガのみ)を挙げている天才ストライカーも、ソシエダとのアウェーゲームでは苦戦を強いられている。
 
 そのメッシは先日、バルセロナ市内で催されたイベントで、この"アノエタ決戦"についてこう語っている。「ハードな試合になるだろう。ソシエダはすごく良いプレーをしているし、僕らはもう何年もアノエタで勝てていない。悪い試合はできないよ。(首位の)マドリーとの差は4ポイント。彼らにこれ以上離されないためにも、絶対に勝利が必要だ」
 
 エースの言葉にもあるとおり、首位マドリーとの直接対決を翌週に控えるバルサは、なんとしても勝点3が欲しいところ。とはいえソシエダも、12節を終えて5位と好調を維持している。11節にはアトレティコ・マドリーを2-0で粉砕するなどアノエタでは現在4連勝中で、今シーズンのホームゲームは開幕のマドリー戦(0-3)しか落としていない。
 
 加えてソシエダの監督は、昨シーズンの途中までバルサBを率いていたエウセビオ・サクリスタンだ。現役時代はヨハン・クライフ率いる"ドリームチーム"でプレーしていただけに、バルサのスタイルについては熟知している。おそらく完璧なバルサ対策を講じてくるだろう。
 
 クラシコ前の大一番――。はたしてバルサとメッシは、"鬼門"のアノエタを攻略できるのか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事