【松本】ハリルも注目する守護神シュミットの決意。岡山戦に向けては「いつも通りに」

2016年11月21日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「いつも通りに。そのほうが良い状態になると思う」。

横浜FC戦は悔しい2失点。特に最初の失点に関しては、「僕の対応も冷静ではなくて」と反省を口にしていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 最後尾から見ていて、序盤はチーム全体に硬さがあったという。ライバルチームの状況によっては、自動昇格が決まるかもしれない大一番。しかし、松本の守護神シュミットは「入りが悪かった」と横浜FC戦を振り返る。
 
 シュミット自身も少なからず、緊張していたのかもしれない。9分、最終ラインの裏を突いた横浜FCの野崎のシュートをストップできなかった。
 
「僕の対応も冷静ではなくて。しっかり待って、対応するのもアリだったかな、と」
 
 先制される嫌な展開だったが、最終的にチームは3-2の逆転勝利を収める。周知のとおり、自動昇格の2枠は札幌と清水が勝ち取ったが、プレーオフに向けて、「(横浜FC戦は)勝ったので、切り替えたい」とシュミットは前を向く。
 
 まずは岡山との準決勝が控えている。決戦は11月27日の日曜日。1週間の過ごし方については、「いつも通りに。そのほうが良い状態になると思う」と泰然として構える。
 
「次の試合に向けて、失点をしないという課題……課題というか、2試合(プレーオフの準決勝と決勝)とも失点をしないことが昇格につながると思う。そこをもう一回、意識して、また練習からみんなで声を掛け合いながらやれればいい」
 
 今季の総失点32はリーグ最少の数字。日本代表のGK合宿にも参加し、クラブでは鉄壁の守備を力強く支える守護神が、静かに闘志を燃やしている。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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