メッシが「僕らアルゼンチン代表はメディアに喋らない」と不当報道に怒りの発表!

2016年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

会見場にチーム全員が姿を現わす異様な光景。

1ゴール・2アシストの活躍でアルゼンチンを勝利に導いたメッシ。試合後の会見でも堂々とした態度でチームの決定を発表した。 (C) Getty Images

 現地時間11月15日のロシア・ワールドカップ南米予選12節に、3-0でコロンビアを下したアルゼンチンは、この勝点3でプレーオフ圏内の5位に浮上して今後に望みを繋いだ。
 
 負ければ、より窮地に追い込まれていたであろう重圧の掛かった試合で、難敵を退けたことに選手たちは安堵の表情を浮かべたが、試合後に行なわれた会見ではその表情が一変した。
 
 エスタディオ・ビセンテナリオの会見場にチーム全員となる26人の選手たちが姿を現すと、ただ一人、マイクを握ったキャプテンのリオネル・メッシが、強張った顔つきで「僕らはもうメディアに喋らないことにした」とまさかの発表をしたのだ。
 
 メッシを初めとする選手たちは、とりわけ記者が「エセキエル・ラベッシがマリファナを吸っていた」というツイートをしたことに端を発した一連のゴシップ報道に怒り、今回の決定を下したようだ。
 
 チームの全員が会見場に現われ、メディアに対してこういった宣言をするのは異例中の異例。ちなみに、指揮官のエドガルド・バウサは「私からは何も言うことはない。私は選手の決定を支持する」とコメントしている。
 
 物議を醸した会見で代表者のメッシが何を語ったのか――。以下、そのコメントをまとめた。
 
――◆―――◆――

リオネル・メッシ
「こんばんは。今日は何も隠すつもりはないので、僕たちが喋るだけにさせてほしい。
 
 まず、僕たちはメディアに何も喋らないと決めたことを知らせるためにここに集まった。僕らはこれまで多くの無礼なバッシングを受けてきたけど、ポチョ(ラベッシの愛称)に対する報道はそれらを凌ぐ、耐えがたいものがあった。
 
 僕たちがこのようにしなければならないのは残念だけど、他に選択肢はない。もちろん、僕らはあなたたち全員がこうした報道をしているわけではないと知っているが、いくつかのメディアは僕たちの個人的なことも詮索してきたんだ。
 
『上手くやった』とか『ひどい内容だった』とか勝ち負けのために僕たちを批判することは構わないけど、個人的な部分に関しては一線を引かなくてはならない。
 
 とにかく状況はとても深刻で、僕たちは今後も沈黙を続けるつもりだ。では、さようなら」
 
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