【日本代表】連動性ある崩しで奪ったゴール。清武は「ああいうのが理想的」と自負

2016年11月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

清武→山口→本田→清武→大迫。

複数人が絡み、テンポ良くボールと相手を動かして、真ん中からこじ開けたチーム2点目を、清武は「理想的」と語る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[親善試合]日本 4-0 オマーン/11月11日/カシマ
 
 1点リードで迎えた42分、日本に追加点が生まれる。
 
 ペナルティアーク付近で清武弘嗣からのパスを受けた大迫勇也が、相手DFを鮮やかにかわし、ゴール左に流し込んでみせる。
 
「ああいうのが理想的ですよね」
 
 アシストした清武が手応えを口にする。それは、ゴール前にボールを運ぶまでの過程がイメージどおりだったからだろう。
 
「僕がサイドに行って、(山口)蛍が絡んで、(本田)圭佑くんが持って、また僕がもぐって、(最後は)サコっていう。サイドに人数をかけると、みんなボールウォッチャーになって中が空いてくるし、ディフェンスが(中に入り込んできた)僕に食いついていた」
 
 トップ下で先発した清武は、この場面では右サイドのタッチライン際でスタンバイ。山口からのパスを受けると、中にカットインして、前に走り込む山口にリターン。山口はワンタッチで本田に預け、本田が少しタメを作る間に、中央に入ってきた清武にパスが出され、これをダイレクトで縦にはたき、最後は大迫が仕留めた。
 
 複数人が絡んだ連動性ある崩し。その中心にいた清武は、柔らかなクロスで大迫の先制点もお膳立て。後半にはPKでチーム3点目を決めるなど、1得点・2アシストの活躍で、完勝したオマーン戦では絶大な存在感を放っていた。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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