コンパニの身体はもうボロボロ!? 今度はオランダ戦のウォーミングアップ中に…

2016年11月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

怪我による離脱はトータルで400日超え。

オランダ戦のウォーミングアップ中に違和感を訴え、出場を断念したコンパニ。11月13日に控えるW杯欧州予選のエストニア戦も欠場が濃厚だ。 (C)Getty Images

 怪我に泣かされ続けてきたベルギー代表のDFヴァンサン・コンパニが、またやってしまった……。
 
 11月10日のオランダ戦(親善試合/1-1のドロー)、直前に配られるメンバー表ではスタメンに名を連ねていた。だが、通路から出てきたベルギー代表メンバーのなかに、コンパニの姿がない。この日、3バックで構成したDFラインに代わって入ったのは、ワトフォードに所属するクリスティアン・カバセレだった。
 
 試合後の記者会見で、ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督が理由を語った。
「ほんの少しのリスクも犯したくなかった。コンパニがウォームアップの後に違和感を訴えてきたのだ。彼が万全でないならば、代役を立てるのが私の仕事だ」
 
 怪我ではないとマルティネス監督は主張したものの、不安は拭えない。ハムストリング、ふくらはぎ、足のつま先、つけ根、でん部と、近年のコンパニはそれこそ怪我を繰り返している。あるメディアの統計では、故障による戦列離脱はすでにトータルで400日以上に及んでいるそうだ。
 
 マンチェスター・シティのマヌエル・ペレグリーニ前監督は、怪我が多い理由として、「練習でも全力でプレーしてしまう」ことを挙げていた。何事にも真摯に、そして全力で取り組む性格だからこそ、偉大なリーダーとして周囲から絶大な信頼を集めてもいるのだが……。
 
 30歳という年齢を考えても、今後、怪我の耐性はさらに低下していくと考えるのが自然だろう。CBとしての能力、そしてチームをまとめるキャプテンシーは一級品ながら、もはや計算の立ちにくい戦力となっているのも事実。コンパニのアグレッシブで迫力満点のディフェンスは、もはや1年を通して見られないのだろうか。
 
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