【日本代表】「監督には本来、呼ばれる立場ではないと言われている」。それでも川島が必要な理由

2016年11月09日 サッカーダイジェスト編集部

「自分の経験がプラスになれば良い」

トレーニングに黙々と励んだ川島。チームメイトに与える影響は大きいようだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は11月9日、親善試合のオマーン戦(11月11日)、ロシアワールドカップ・アジア最終予選のサウジアラビア戦(11月15日)に向けて鹿嶋市内でトレーニングを行なった。
 
 今回の2連戦へ、GKで招集されたのは「いつものメンバーです。前回も同じでした」(ハリルホジッチ監督)という西川、東口、川島の3人。
 
 そのなかで、Jリーグで常時試合に出場している西川、東口とやや立場が違うのが川島だ。所属するフランスのメスでは、トップチームでの出場機会を得られずにいる。それだけに「監督には本来、呼ばれる立場ではないと言われている」とややショッキングな言葉をかけられているという。
 
 ただ、本人はいたって前向きだ。
 
「(フランスでは)ベンチに入れるようになったし、状況は良くなっている。(日本代表)には前回も呼んでもらって、練習のなかで普段、自分がやっていることを周りに見せるのが大事だと感じました。自分の経験がプラスになれば良いと思っています。
 
 ただ、自分にとっても代表に入ることは刺激になるし、ひとりのGKとしてまだ上を目指せるのは良いこと。選手として試合に出たいという気持ちは常に持っています。現状に満足はしていません。厳しい状況にも挑戦していきたいです」
 
 そう語る川島は、フランス語が理解できるため、ハリルホジッチ監督と選手との橋渡し役として重要な役割を担っているようだ。
 
「(『本来、呼ばれる立場ではない』という言葉は)いつも言われています。ただ、それは監督の考え。冗談の意味合いも含まれていると思います。それに僕は常に試合に出るつもりでやっているので問題はありません。
 
(監督が厳しいことを言うのは)選手のためを思ってのこと。満足させないため、成長させるためにかけていると思います。ヨーロッパでやっている選手と国内の選手とでは言葉のと捉え方が多少違うので、時には厳しく聞こえちゃうかもしれないけど、僕はニュアンスが分かる分、フォローしたいです」
 
 33歳となったGKの必要性は日に日に高まっているようだ。
 
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