【日本代表】長谷部、井手口、山口… 激戦区のボランチで永木亮太が「生き残っていくためには…」

2016年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島で求められるサイドチェンジ、代表では縦に縦に。

トレーニングに励む永木。出場への意欲を語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は11月8日、親善試合のオマーン戦、ロシアワールドカップ・アジア最終予選のサウジアラビア戦に向けて、鹿嶋市内でトレーニングを行なった。
 
 多くの新戦力が試されるであろう11月シリーズの2連戦で、ボランチは激戦区のひとつと言っていいだろう。柏木陽介と大島僚太がメンバー外となるなか、今回招集されたのは長谷部誠、山口蛍、井手口陽介、そして永木亮太だ。
 
 永木は、所属する鹿島アントラーズのホームスタジアムでの試合となる親善試合のオマーン戦について、「出るチャンスもあると思う。そこで自分のパフォーマンスをどれだけ出せるかが自分にとってのポイントになる」と意気込みを語った。
 
 今季鹿島に移籍後はなかなかポジションを掴めなかったが、第2ステージに入り、ボランチで定位置を掴んだ。「鹿島ではビルドアップのところである程度成長できているし、そこは今までの自分になかったところ。ボランチのパートナーに合わせた動きなど、たくさんのことを学べているので試合で出していきたい」と鹿島への"恩返し"を誓う。
 
 もちろん、本人としても親善試合だけでなく、"本番"のサウジ戦への出場も視野に入っていることだろう。長谷部、山口、井手口という国際経験では上をいくライバルたちを相手に、何を武器に戦っていくのか?
 
 報道陣からは、「球際に強いタイプの選手が選ばれているが、どう思うか?」と問われると、「そういう選手が揃っているという印象はあるが、だからと言って何かを出すという意味はないけど、自分の良さは球際の強さや、ボールを奪ってからの推進力といったところ。自分の持ち味を出せたらいい」と、まずは自らの強みを打ち出していくつもりだ。
 
 さらに、「今回はデュエルの部分をかなりやっているので、球際をすごく求められる。練習ではタッチ制限をつけてすごくスピードを求めている。そこはこのチームの特徴なので、言われたことはしっかり出したい」とハリルホジッチ監督からの要求にも意欲的に取り組む。
 
 鹿島ではボランチには「サイドチェンジが求められる」と言うが、代表ではとにかく「縦に縦にというのが求められる」。鹿島での安定したプレーぶりが代表入りに直結したことは間違いないが、「やり方が少し違うところはありますけど、代表でも生き残っていくためには柔軟に合わせていくことが必要だと思う。そこは自分の中で整理してやっていきたい」と、ポジション奪取への"要所"は心得ているようだ。
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