【日本代表】豪州戦と同じ轍は踏まない!「駆け引き」「準備」を意識する浅野に漂うゴールの予感

2016年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

オーストラリア戦ではオフサイドトラップで絡めとられたが…。

結果を残せなかった10月のオーストラリア戦を振り返り、「もっと良い準備はできる」と浅野は語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 年内最後の2試合(11日/親善試合:オマーン戦、15日/W杯最終予選:サウジアラビア戦)は、浅野拓磨にとって非常に重要なサバイバルの場となりそうだ。
 
 今回はCF候補として"新戦力"の大迫勇也と久保裕也が招集された(大迫は1年4か月ぶり、久保は4年8か月ぶりの代表復帰)。 「ゴールを仕留める部分を向上させなければいけない」と常々語るハリルホジッチ監督が、前線をテコ入れしようとしているのは明らかで、浅野は小さくない危機感を覚えている。
 
「ここに来たからには毎回競争だと思いますし、結果を残す選手が生き残れる場。そうでなければ、代表に来られなくなる。FWで言えば岡崎さんや大迫さんは、代表でも結果を残し、チームでも結果を残している。僕らはまずそういう選手を追い越していけるように頑張らないといけない」
 
 代表で実績十分な岡崎慎司、クラブで好調を維持する大迫はもちろん、ともにリオ五輪の予選を戦った久保に対してのライバル心も強い。
 
「久保くんもチームで結果を残していますし、チームメイトでもありますけど、やっぱりひとりの良いライバルとして見ているのが正直なところで、お互いに負けないように切磋琢磨しながらやっていければ良いかなと思います」
 
 ライバルたちに競り勝つには、やはりゴールが必要だ。それだけに、「しっかり試合で結果を残したい」との言葉にも力がこもる。

 しかし、浅野は先月のオーストラリア戦でチャンスをものにできなかった。裏への飛び出しはオフサイドトラップで絡めとられ、原口のクロスに飛び込んだ85分の決定機も、わずかにタイミングが遅れて合わせられなかった。本人もそうした前回の反省点は十分に分かっており、今回の2連戦に生かすつもりだ。
 
「ゴールの嗅覚というか、もっと良い準備はできるなと思いました。他にも動き出しのところでオフサイドになった場面であるとか、もっと相手のディフェンスとの駆け引きが大事だなと映像を見ても思いました。次の試合では、もっと頭を使ってやりたい」
 
 この11月シリーズではCFだけでなく、右ウイングとして出場する可能性もあるが、いずれにせよ「準備」や「駆け引き」で相手を上回れば、自慢の快足はさらに効果を増すだろう。

 ゴールに飢えるスピードスターが、どんなパフォーマンスを見せるのか楽しみだ。
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