ベッカムが大学生に「フリーキック」のコツを伝授! 伝説的な一撃も振り返る

2016年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベッカムが伝授したFKのコツとは?

キック技術の高さは、幼少期にコーチを務めていた父親の熱心な指導の賜物だったことを明かしたベッカム。 (C) SOCCER DIGEST

 11月7日、元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカムが、渋谷の「BCS SHIBUYA」で行なわれたアディダス主催のファン交流イベントに参加。ファンからの質問に丁寧に答えた。
 
 イベント冒頭で、2001年10月6日にオールド・トラフォードで行なわれた2002年ワールドカップ欧州予選のギリシャ戦で決めた劇的FKについて問われたベッカムは「この時のFKは僕にとって特別だ。蹴った瞬間に『入る!』と確信できたFKだったからね」と振り返った。
 
 すると、質疑応答のコーナーでは会場に招待された流通経済大サッカー部の学生からFKのコツについて、ベッカムに質問が飛んだ。
 
 普段はGKを務めているという学生からの「FKを蹴る際に相手GKのどこを見るのか?」という問いにベッカムは、以下のように答えた。
 
「良い質問だね。僕は試合前に相手GKのビデオを見て研究するんだ。過去のFKやPKの映像を見て、どちらのサイドに強いのか? どういうボールを苦手としているのか?とかを見定めるんだ。僕は『ここに蹴ろう』って思った所に蹴れるから、試合では狙いをきちんと決めることを心掛けていた」
 
 芸術的なFKの裏には緻密な研究があることを明かしたベッカムはさらにFKを蹴る際のルーティーンについては「蹴る前に5歩下がるとか具体的に何かやることはないよ。マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーでは何万人もの観衆の中でプレーしなくてはいけないから、集中するのも一苦労だ。でも、僕の前に立ちはだかるDFやGKの些細な動きも見逃さないように集中するようにしていた」と回答した。
 
 最後に最も重要なことは何かを問われると、真剣な表情で「いくつかあるけど、重要なのは努力を怠らず、上手くなってやろうという気持ちを持ち続けることだ。カントナやメッシ、C・ロナウドといったワールドクラスの選手たちは才能を持って生まれた選手たちかもしれないけど、彼らだって日々努力をしているんだ」とコメントした。
 
 世界的なプレースキッカーだったベッカムから貴重なアドバイスを受けた流通経済大の学生たちの表情は、満足感に満ち溢れていた。
 
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