【W杯南米予選】ボリビアの失態の煽りを受け…。アルゼンチンが“出場圏外”に転落

2016年11月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ロシアに向けて、また一歩後退したアルゼンチン。

オセアニア地区1位とのプレーオフに回る5位からも転落したアルゼンチン。はたして、ロシアに辿り着けるのか!? (C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップの南米予選で低迷するアルゼンチン。11月10日には宿敵ブラジルとの大一番を控える悩める大国が、さらに厳しい状況に追い込まれた。
 
 試合で引き分けたわけでも、負けたわけでもない。にもかかわらず、プレーオフ圏(5位)からも外れる6位へと転落したのだ。
 
 アルゼンチンを"間接的"にランクダウンさせたのは、ボリビアだ。
 
 FIFAは11月1日、南米予選のペルー戦(9月1日)とチリ戦(6日)において、ボリビアが選手起用に関するルール違反を犯していたと発表した。このペナルティーとして、対象となった2試合は結果が変更に。2-0で勝利していたペルー戦、0-0だったチリ戦がいずれも0-3の敗北となり、結果、勝点が加算されたチリが5位に浮上したため、その煽りを受ける形でアルゼンチンが6位に陥落したのである。
 
 選手起用のルールに抵触したのは、今年2月に帰化したパラグアイ出身のDFネルソン・カブレラだ。FIFAのルール上、帰化選手が代表チームでプレーするには原則として5年以上、当該国に居住しなければならない。だが、カブレラがボリビアに移住したのは2013年。そのため認められなかったのだ。
 
 5位のチリとは同勝点(16)とはいえ、アルゼンチンがワールドカップ出場に向けてまた一歩後退したのは事実。ブラジル戦はもちろん、その5日後に待ち受けるコロンビア戦も含め、11月の連戦は絶対に失敗が許されない。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事