長友出番なしのインテルがサンプドリアに完封負け…デブール監督は解任か

2016年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテルは相手の激しいプレスに苦しむ。

前節に2ゴールを挙げたエースのイカルディ(右)はこの日は不発。サンプドリアに完封負けを喫した。(C)Getty Images

 現地時間10月30日、ジェノバのルイジ・フェラーリスでセリエA11節のサンプドリア対インテル戦が開催された。
 
 16位サンプドリアのジャンパオロ監督も、10位インテルのデブール監督も解任説が燻る中で迎えた一戦。インテルは過去2試合連続で先発だった長友佑都がベンチスタートとなって代わりにサントンが左SBに入り、その他の10人は前節のトリノ戦と同じだった。
 
 最初にビッグチャンスを掴んだのはサンプドリア。8分にクアリアレッラがペナルティーエリア内で右足シュートを放つも、ボールはゴールの枠を捉えられず。12分にはムリエルがフリーで左足を振り抜くが、これも枠外に飛んだ。30分にはバレートがCKから際どいシュートを放つなどその後もサンプドリアが試合の主導権を握る。
 
 一方のインテルは相手の猛烈なクロスに苦しんで組み立てが機能しなかったが徐々に慣れ、35分のカンドレーバのミドル、39分のブロゾビッチのドリブルシュート、40分のイカルディのプッシュ、42分のブロゾビッチのヘディングと立て続けに決定機を作る。
 
 しかし、先制したのはサンプドリア。44分、縦の飛び出しでペナルティーエリア内に侵入したリネッテが中央に切り返すと、待っていたクアリアレッラが左足ダイレクトでゴールネットを揺らした。
 
 後半はインテルが押し込み、サンプドリアが堅守から速攻を狙う展開に。インテルは67分にイカルディがヘディングシュート、71分にエデルがFKからミドルを放つがいずれもゴールには繋がらない。
 
 痺れを切らしたインテルのデブール監督は76分、カンドレーバに代えてパラシオを投入。その3分後にはエデルを下げてペリシッチを入れて攻勢に出る。91分にはゴール前でパラシオが好機を掴むが、ギリギリで相手にクリアされてしまう。結局、サンプドリアが虎の子の1点を守り切って勝ち切った。

 セリエAここ5試合で4敗目を喫したインテルは暫定12位まで後退。デブール監督の解任が現実味を帯びてきた。11月3日にはヨ-ロッパリーグのサウサンプトン戦を控えるが、はたしてその日のインテル・ベンチにデブールの姿はあるか?
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