ウェストハムとチェルシーサポーターが衝突! スタジアムには悪夢のような惨劇が…。

2016年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

警察は「最悪のフットボール・スタジアムだった」と振り返る。

チェルシー・サポーターに野次を飛ばすウェストハム・サポーター。 (C) Getty Images

 10月26日(現地時間)、イングランドでリーグカップ4回戦が行なわれ、ウェストハムが2-1でチェルシーを下し、次ラウンドへと駒を進めた。
 
 ホームにチェルシーを迎えたウェストハムは11分にシェイク・クヤテのゴールで先手を取ると、48分にエジミウソン・フェルナンデスの一撃でリードを広げ、同じロンドンのライバルを下した。しかし、試合終了後の自軍サポーターの行動が会心の一勝に水を差した。
 
 英国メディア『BBC』によれば、試合終了のホイッスルが鳴ったと同時に興奮したウェストハム・サポーターが、チェルシー・サポーターを挑発したことが発端となり、両者が衝突。機動隊が出動する大事態にまで発展したという。
 
 さらに『BBC』は、「まるで1970年代に戻っているかのようだった。周りには大量のコインと座席が散らばっていて、悪夢だったよ」と当時スタンドにいたチェルシー・サポーターの声を紹介している。
 
 また英紙『デイリー・メール』は、現場で事態の収拾に努めた警察官のコメントを紹介している。「今回の事件についてはしっかりと話さないといけない」と語った匿名の警察官は、「私が警備してきたなかで、最悪のフットボール・スタジアムだった。あれはフットボールをやっていい場所ではなかった。あそこを封鎖しないと、いずれ誰かが殺される」とした。
 
 この自軍サポーターの悪行にウェストハムは試合後、「全面的に非難する」との声明を発表。警察とチェルシーの取り調べに協力することを明かしている。指揮官のスラベン・ビリッチは「私も、チームも暴力には反対している。ああいった行動は、とくに受け入れがたい」と語った。
 
 敵将のアントニオ・コンテも「こういった出来事は理解しがたい」とコメントしたウェストハム・サポーターによる暴動。今のところ、ウェストハムへの処分などは発表されていないが、今後、捜査が進めば、何らかの処分が下りる可能性がある。
 
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