「貴重な貢献」と高評価の長友、崖っぷちインテルを「諦めない気持ちが大事」と鼓舞

2016年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ハードな練習は勝利に繋がります」と強調する。

今シーズンのセリエAでは初のフル出場を果たした長友。このままレギュラー定着なるか。(C)Getty Images

 現地時間10月26日、セリエA10節でインテルはマルロ・イカルディのドッピエッタ(2ゴール)でトリノを2-1で撃破。セリエAでは5試合ぶりとなる勝利で順位を14位から10位まで上げて、解任説が燻るフランク・デブール監督をひとまず安堵させた。
 
 日本代表の長友佑都は、前節の右SBではなく左SBで先発出場。守備では対面のイアゴ・ファルケを前半だけで交代に追い込む好対応を見せ、攻撃でも数こそ多くなかったが何度かタイミングの良い攻め上がりを披露する。セリエAでは開幕戦以来となるフル出場を果たした。
 
 試合後、『インテル・チャンネル』のインタビューに応じた長友は、「今日はすべてがうまく再生され、僕は満足しています。コンパクトな陣形だった。我々は団結しなければならないし、諦めない気持ちを持ち続ける必要がある。ハードな練習は勝利に繋がります」とコメントし、副キャプテンらしく崖っぷちのチームを鼓舞した。
 
 長友のこの日のパフォーマンスには現地メディアも高評価。『fcinternews.it』は試合後の寸評採点で「6.5」を付け、「前半は守備を重視した慎重な姿勢。インテルの攻撃は主に右サイドに集中しており、左にボールが回ってもエデル(左ウイング)は日本人のオーバーラップを無視することが多かった。それでも彼はハードに戦った。その貢献は非常に貴重」と称賛した。
 
 また、『tuttomercatoweb.com.inter』では、採点「6」が付き、「イアゴ・ファルケを抑え込み、一定の継続性をもっていた。自分自身を証明しようと奮闘した」と及第点が与えられた。
 
 今シーズンはここまでダビデ・サントンや若手セナ・ミアングとのポジション争いで劣勢を強いられてきた長友だが、この日の攻守に渡る活躍によってレギュラー取りへ視界が開けてきた印象だ。
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