ケルンと契約延長の好調・大迫、ヘルタを牽引する原口と明日対峙

2016年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

大迫は今シーズン3ゴール目、原口は初ゴールを決められるか!?

モデストとイビシェビッチの「点取り屋対決」と同じく、注目される日本人対決。大迫は分の悪い敵地での対決でケルンに勝点をもたらせられるか!? 写真は前節のインゴルシュタット戦。 (C) Getty Images

 ケルンは10月20日、今シーズン限りとなっていた大迫勇也との契約を2020年まで延長したことを発表した。
 
 今シーズン、ここまで2得点3アシストをマークしている大迫は、その数字以上の高い貢献ぶりをどの試合でも披露。ドイツの『Kicker』誌による平均採点も2.67(1~6までで少ないほど良い)と高く評価されており、契約延長の交渉については現地メディアからも注目を集めていた。
 
 2014年夏に1860ミュンヘンからケルンに加入し、今シーズンで3年目を迎えた大迫は、クラブのホームページを通して、以下のようなコメントを発している。
 
「ここまでチームが非常に良いサッカーができており、僕自身はチームのなかでの居場所を見つけました。それが、契約を延長した大きな理由です。ケルンは、ドイツのビッグクラブで、日本でも大きな関心を集めています。家族も生活をエンジョイしており、ここにいられるのがとても嬉しいです」
 
 一方、好調な攻撃のキーマンをチームに繋ぎ止められたことで、ペーター・シュテーガー監督は「交渉をまとめてくれたヨルク・シュマットケGMに感謝している」と語るとともに、大迫については以下のように絶賛している。
 
「勇也は多様なスキルを持つ素晴らしい選手であり、彼と一緒に働けることを嬉しく思っている。テクニック、ダイナミズム、スピードに秀でた彼は、我々の攻撃をより活気付ける重要な要素だ。彼は今シーズン、早くもその価値を証明してみせた」
 
 また指揮官は、この26歳の日本人FWはまだ進化の途中であると強調し、「勇也はこれからも能力を伸ばしていくだろう」とも語っている。
 
 契約問題も決着し、落ち着いてプレーできるようになった大迫は、10月22日(土)のブンデスリーガ第8節(日本時間22時30分キックオフ)で、ヘルタ・ベルリンの本拠地に乗り込む。現在、2位のケルンにとって勝点1差の4位ヘルタとの対戦は非常に重要であり、状況によってはバイエルンから首位の座を奪う可能性もある。
 
 直近の5試合では1分け4敗、敵地オリンピア・シュタディオンでは3試合連続で勝利なしと、ケルンにとっては分の悪いデータが揃っている戦いだが、シュテーガー監督は『Kicker』誌の取材に対し、ヘルタのFWヴェダド・イビシェビッチへの警戒感を露にした。
 
 なぜなら昨シーズン、ケルンはヘルタにアウェーで0-2、ホームで0-1といずれも黒星を喫したが、全てのゴールをイビシェビッチに決められたからだ。
 
「昨シーズンは、攻撃を仕掛けた際の不注意なプレーでボールを失い、彼にゴールを奪われてしまった。今回は、彼のことを十分に警戒しながら戦うつもりだ」
 
 もちろんヘルタといえば、原口元気が好調を維持しており、大迫との日本人対決は大きな注目を集めている。前節のドルトムント戦(1-1)では『ビルト』紙から2と高採点を受けてベストイレブンにも選出されるなど、大迫に劣らぬ存在感を放っている。
 
 ともに攻撃を牽引しながら、大迫は今シーズン3点目、原口は初ゴールを決められるか。試合の行方とともに、要注目である。
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