【大宮】渋谷洋樹監督の続投が決定。“大宮スタイル”構築で、クラブのJ1最多勝点を更新

2016年10月21日 サッカーダイジェスト編集部

「残留争いの大宮」を払拭。来季のACL出場権も視野に。

各選手の競争心を煽りながら、ブレないチーム作りに尽力。待つサッカーから自分たちで仕掛けるサッカーへと、大きく舵を切った決断力も評価されて然るべきだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 大宮は10月21日、渋谷洋樹監督と来季の契約を継続することを発表した。
 
 渋谷監督はコーチだった2014年シーズンに、大熊清前監督の後を受けて監督に就任した。23節・鹿島戦から指揮を執って守備を再整備。J2に降格したものの、一時は残留圏内に浮上させた手腕を買われて続投した。
 
 15年シーズンは「堅守多攻」を旗印に、ボールポゼッション型の新しい"大宮スタイル"の構築に尽力。"待つサッカー"から大きく舵を切るとともに、勝点86を積み上げてJ2で優勝を飾った。15節で首位に立つと、一度もその座を明け渡さない強さを示して、至上命題であった1年でのJ1復帰を成し遂げた。
 
 今季も引き続き「攻守で主導権を握るサッカー」を掲げ、「『残留争いの大宮アルディージャ』と思われないように、J1でも上位を争えるチームにしたい」(渋谷監督)との意気込みで始動している。
 
 開幕戦でFC東京に勝利すると、第1ステージを5位でフィニッシュ。第2ステージ14節終了時点で、年間6位につけるなど好調を維持し、ここまで勝点50を獲得。クラブのJ1での年間最多勝点45を超えただけでなく、目標としていた「勝点48」も見事に突破した。また、ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)では11年ぶりにベスト8へと導いた。
 
 来季以降も同クラブで指揮することが決定した知将は、クラブを通じて、「来シーズンも大宮アルディージャで指揮を執らせていただくことになりました。まずは、シーズン中にもかかわらず、続投要請をしていただいたクラブに大変感謝しております。
 
 また、厳しいシーズンを選手・スタッフと共に一丸となって戦っていただいたクラブに関わる全ての皆さまにも心より感謝申し上げます。今シーズンは、J1リーグでの年間勝点「48」を目標としてスタートしました。
 
 年間を通し上位を目指せる戦いを続けることができ、クラブ史上最高の勝点を積み上げられましたが、満足することなく来シーズンもより一層の努力をし、さらなる高みを目指せるチームにし、覚悟を持って戦いに挑んでいきたいと思います。
 
 これからも大宮アルディージャに温かいご声援を送ってくださるファン・サポーター、ホームタウン、パートナーの皆さまとともに、クラブの歩みを進めていけるよう、引き続きご支援、そして熱いご声援をよろしくお願いいたします。
 
 また、リーグ戦の残り3試合での勝利と天皇杯においては2005年以来となるベスト4以上を目指して戦いに挑んでいきますので、最後まで共に戦いましょう(原文ママ)」とコメントを発表している。
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