「48時間で最悪から偉大な選手に」モウリーニョが皮肉交じりにポグバを絶賛

2016年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ポグバは「100パーセント尽くそうとした」と総括。

2ゴールを決めたほか、パスやドリブルで何度もチャンスを演出するなど別格の働きを見せたポグバ。 (C) Getty Images

 現地時間10月20日、オールド・トラフォードで行なわれたマンチェスター・U対フェネルバフチェ(チャンピオンズ・リーグ3節)の一戦は、4-1でホームチームが快勝した。
 
 マンチェスター・Uは31分にポール・ポグバがPKを冷静に沈めて先制すると、34分にはアントニー・マルシアルが自ら奪ったPKを決めて、2点リードで前半を折り返す。
 
 勢いに乗るマンチェスター・Uは、46分にポグバ、48分にジェシー・リンガードがそれぞれミドルシュートでネットを揺らし、相手を突き放す。83分に元マンチェスター・Uのロビン・ファン・ぺルシに凱旋ゴールを決められたものの、ホームチームは危なげなく勝ち切った。
 
 この試合で際立っていたのが、ユベントス時代の2014年11月22日のラツィオ戦(セリエA)以来となる複数得点をマークしたポグバだ。リンガードの落としを力まずにゴール左上隅に流し込んだ2点目のミドルシュートは、とりわけ圧巻だった。
 
 そんなフランス代表MFは試合後、「今日はプレーを楽しめた。今日は勝つことが重要だったなかで、僕も点を決められて凄く嬉しいよ。とにかく常に100パーセントの力を尽くそうとしている」と自身のパフォーマンスを総括した。
 
 指揮官のジョゼ・モウリーニョは「当然、結果には満足しているが、選手たちが攻めるのをやめ、失点を許したことは嬉しくない」とチームに釘を刺したうえで、ここ最近のパフォーマンスが批判の対象になることもあったポグバについて皮肉交じりに話した。
 
「私はイタリアのフットボールを良く知っているが、イングランドのフットボールとは全く異なったものだ。彼の力量はわかっているよ。私や他のフットボール関係者はね。どんなトッププレーヤーだって、新たなリーグに慣れるには時間が必要なんだ」
 
「一部の人にポグバは悪い選手だと言われていたけど、彼は微塵も落胆していなかった。とても落ち着いていたよ。それで今日はホームで美しいゴールを決めることができたんだ。本当に素晴らしい。彼は48時間でプレミアリーグで最悪の選手から偉大な選手になった」
 
 指揮官から改めて評価を受けたポグバは、10月23日に敵地スタンフォード・ブリッジで行なわれるチェルシー戦(プレミアリーグ9節)に向けて、「世界最高のクラブの一つと対戦するんだ。もちろん勝ちにいくよ。簡単ではないけど、それが僕たちの大好きなフットボールさ」と週末のビッグゲームへの意気込みを興奮気味に語った。
 
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