【U-19代表】前回大会経験者のMF坂井大将が思うグループ突破への鍵とは?

2016年10月18日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

「早くこういう舞台になれることが大事」。

主将の坂井(10番)は、攻守のつなぎ役としてボランチでフル出場。常に周囲を見渡しつつ、サイドや前方へパスをさばき続けた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[U-19アジア選手権グループリーグ第2戦]U-19イラン 0-0 U-19日本/10月17日/バーレーン
 
 今大会でU-19代表の主将を務めるMF坂井大将(大分)にとって、U-19アジア選手権を戦うのは2年前のミャンマー大会に続いて二度目だ。また、13年のU-17ワールドカップにも出場するなど、アジアや国際舞台での場数では、チーム内で一番の実績を誇る。

【PHOTO U-19アジア選手権 日本0-0イラン】ゴール前で決め手を欠き引き分けに終わる
 
 チーム内には、1次予選の経験者こそ半分以上を占めるが、最終予選独特の緊張感にまだ慣れていない選手が多く見られると、坂井の目には映っているという。
 
「こういう緊張感のある戦いを経験している選手が、僕を含めて4、5人しかいない。自分を含め、そういった選手がもっと引っ張っていかなきゃいけないんですけど、それ以外の選手も早くこういう舞台になれることが大事だと思います」
 
 イラン戦では、初戦ほどの硬さは見られず、選手個々の動き自体は悪くなかった。しかし、強敵を相手にすると前への迫力を欠き、本来の攻守にアグレッシブに戦う姿は鳴りを潜めてしまう。最低限の結果こそ掴んだとはいえ、グループリーグ突破には是が非でも勝利したい次のカタール戦を考えると、やはり不安は拭えない。
 
 ここにきて経験値の有無を問うのはナンセンスかもしれない。それでも、この雰囲気に慣れれば変わってくるはずだと、坂井は信じている。
 
「チーム全員が良い経験をしているのは間違いない。グループリーグの3戦目もその先も勝って、ワールドカップに行きます」
 
 キャプテンが力強く誓ったこの言葉通りの結果を、是非とも掴み取ってもらいたい。そのためにも、決勝トーナメント進出が懸かるカタールとの3戦目は、チーム全体で雰囲気に飲み込まれることなく、持てる力を存分に発揮して、悔いだけは残さず戦ってほしい。
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事