補強禁止処分を受けての慰留工作!? レアル・マドリーがベイルら主力と続け様に契約延長へ

2016年10月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ベイルの違約金が540億円に設定される可能性も。

2022年までの長期の新契約締結が間近と伝えられるベイル。ポストC・ロナウドのR・マドリーの新たなアイコンとして見込まれている。(C)Getty Images

 このところレアル・マドリーの、主力との契約延長に向けた動きが目立っている。

 まずは10月13日、ドイツ代表MFトニ・クロースの契約更新を発表。2022年までの新契約にサインしたクロースは「人生で1~2回くらいしか結べないような素晴らしい契約」と、喜びを露にした。あわせて彼は、32歳で新契約の満了を迎える22年夏の現役引退を示唆している。

 ペペとの延長も迫っているようだ。17年6月で現行契約が切れる現在33歳のポルトガル代表DFは、18年6月までの契約ですでに合意に至っている模様。数週間のうちにも正式に発表される見通しだ。

 他にもルカ・モドリッチ、クリスチアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルの3選手が続きそうな情勢。注目はやはりC・ロナウドとベイルだろう。

 18年6月で契約満了を迎えるC・ロナウドは、現地報道によると21年6月まで延長する見込み。年俸は2300万ユーロ(約27億円)と言われている。

 一方のベイルも、さらなる長期契約の締結に向けて交渉が進めている。英紙『デイリー・スター』によると、クラブ側から22年までの新契約を提示されたという。驚くべきは、違約金(契約解除金)の額。4億5000万ポンド(約540億円)に設定される可能性があるという。

 これが現実となれば、今夏にサッカー史上最高額の9200万ポンド(約128億円)でユベントスからポール・ポグバを獲得するなど、数々のビッグディールを成立させてきたマンチェスター・ユナイテッドですら手が出せなくなる。

 いずれにせよ、このところR・マドリーが主力の慰留に躍起になっている印象は否めない。背景にあるのは、FIFAから科された17年冬と夏の補強禁止処分の影響か。R・マドリー、そしてその主力選手の今後の動向から目が離せない。
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