3年ぶりに1シーズン制が復活! 「葛藤もあったが…」と苦渋の村井チェアマン

2016年10月12日 小田智史(サッカーダイジェスト)

3年ぶりに1シーズン制に回帰。各クラブの強化を考え「サマーブレイク」の創設も。

Jリーグ理事会後、記者会見に臨んだ村井チェアマン。来季から1シーズン制に戻ることが承認された。 (C)SOCCER DIGEST

 10月12日、第9回Jリーグ理事会が行なわれ、村井満Jリーグチェアマンが記者会見に臨んだ。今月4日のJ1・J2・J3合同実行委員会で、2017年シーズンから再び「1シーズン制(ホーム&アウェー方式の総当たりリーグ戦)」とすることで大筋合意していたが、理事会でも全会一致に至り、必要な手続きに入ると発表した。
 
 J1のレギュレーションは、「Jリーグへの関心度の低下」、「放映権料やスポンサー収入の頭打ち」、「入場者数の減少」といった状況を打破すべく、2015年から「2ステージ制+チャンピオンシップ」で争う現行システムを採用。長期スパンで「Jリーグをより魅力的にしていく」試みに着手してきた。
 
 しかし今回、ライブストリーミングサービス『DAZN(ダ・ゾーン)』との10年2100億円の大型契約を締結。さらに、ファン・サポーター、選手会やJクラブ関係者、スポンサーの意向調査を経て、1シーズン制への回帰が決まった。村井チェアマンは「ファン・サポーターの方を含めて賛否両論、本当にたくさんの意見をいただいた。2年で(レギュレーションを)変更することに、葛藤もすごくあった。しかし、今回が決断のタイミングだと思った」と話す。
 
 なお、1ステージ制に戻すにあたり、「サマーブレイク期間」(1週間程度を試算)を創設し、海外ビッグクラブとの国内親善試合やJクラブの海外遠征を推進することも決定。2017年シーズンの日程については、11月に議論する予定だという。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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