【日本 2-1 イラク|採点&寸評】期待に応えた清武と劇的決勝弾の山口が高評価! 一方で本田や岡崎らは低調…

2016年10月06日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

ダブル酒井はいずれも守備時の対応がマイナス点。

【警告】日本=酒井宏(66分) イラク=サリム(72分)、ハミード(82分)、アブドゥルザフラ(90+4分)
【退場】日本=なし イラク=なし
【MAN OF THE MATCH】山口蛍(日本)

【日本代表・総評】
6.5
 開始早々から攻め込まれ、2分にはポストを叩く決定的な一撃を喰らう。それでも辛抱強く相手の勢いに耐えながら、清武のいくつかの個人プレーで流れを引き寄せ、25分の原口の先制ゴールに繋げた。
 
 1点リードで迎えた後半は、60分にセットプレーから痛恨の失点。その後は懸命に攻め立て、最終盤はCB吉田を前線に上げてパワープレー。90+5分には、その吉田の粘りから奪ったFKのチャンスから途中出場の山口がミドルを叩き込み勝ち越し。格下相手に苦しんだのは事実だが、絶対に欲しかった勝点3を手中に収めたことは評価できる。
 
【個人採点・寸評】
[GK]
12 西川周作 6
ハイボールの処理は安定。前半終了間際の至近距離からのシュートも慌てずにストップしたし、6分に原口に通したキックは正確極まりなかった。失点シーンでGKを責めるのは酷だろう。
 
[DF]
19 酒井宏樹 5.5
ペナルティーエリア内での寄せが甘く、際どいシュートを打たれる場面も。攻撃参加した時は、難しいことはせず、シンプルにクロスを供給した。
 
22 吉田麻也 6.5
最終ラインでの冷静なボール捌きからロングボールを供給し、相手の動きを見極めたシュートブロックも見事。63分にはCKにヘッドで完璧に合わせたが、枠を捉えられなかった。終盤はパワープレーを託され、前線の粘りから決勝点につながるFKを獲得した。
 
6 森重真人 5.5
守備では相手のスピードに戸惑い、ビルドアップでは判断が遅れる時もあった。縦につけるパスの数を増やしたい。
 
21 酒井高徳 5
空中戦で弱さを露呈。同点弾も場面もアブドゥルアミールに競り負けた。球際の勝負でも取り切れず、「デュエル」で大きな課題を残す。攻撃面では積極的に高い位置に顔を出し、左サイドを活性化したが……。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし

次ページ清武は攻撃の中心としてフル稼働する一方、本田と岡崎は…。

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