【日本代表】ハリル解任論がくすぶる現状に、本田は「考えたことがなかった」

2016年10月04日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「受け身にならないこと。悪い意味でのプレッシャーを感じないこと」。

ターニングポイントになるかもしれない10月シリーズを前に、選手たちに求められるものとして、本田は「自信は一番、大事」と答える。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選を戦うハリルジャパンは、初戦のUAE戦、続くタイ戦を終えて、1勝1敗の勝点3で現在はグループ3位にいる。
 
 UAEには敗れ、まさかの黒星スタートとなり、いきなり難しい立場に立たされているのは事実。今回の10月シリーズではホームでイラク、そしてアウェーでオーストラリアと対戦する。どちらかに敗れれば、ロシア行きはさらに遠のいてしまう。
 
 そうなれば当然、ハリルホジッチ監督の進退問題が取り沙汰されるだろう。このままチームを任せてもいいのか。その意味で、10月シリーズはひとつのターニングポイントになり得るだろう。
 
 重要な2連戦を前に、本田の心境はこうだ。
 
「ネガティブなことを言えば、そういうことまで考えなければいけないのでしょうけど、それをジャッジするのは我々ではないですし。我々は勝点3を取りに行くわけですから。むしろ、そんなことは考えたことがなかった」
 
 もっとも、"ホームで2連敗"は絶対に避けなければならない。選手に求められるものとして、本田は「自信は一番、大事かなと思います。受け身にならないこと。悪い意味でのプレッシャーを感じないこと」と説く。
 
 何度も修羅場をくぐり抜けてきた男は、最終予選でかかる重圧については「こんなのプレッシャーでもなんでもない」と言い放つ。今の日本代表を取り巻く環境に心を配りながらも、本田自身は勝利しか考えていない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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