出場機会少ない欧州組に槙野が強烈な一言「国内組のプライドと意地を見せたい」

2016年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ピッチに立ったら、コンディションは言い訳にできない」

10月1日のG大阪戦で3試合ぶりに先発フル出場した槙野。「国内組のプライドを見せる」と力強く語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選を戦う日本代表に、ムードメーカーが帰ってきた。 前回のUAE、タイ戦では、招集メンバーの発表直前に負傷が発覚、招集辞退を余儀なくされた槙野智章だ。
 
 前回の代表ウィーク明けのJリーグ第2ステージ11節・鳥栖戦こそフル出場でチームの勝利に貢献したものの、その後の2試合は負傷箇所に痛みが出て欠場。しかし、「チームとA代表スタッフと話し合いながら、昨日の試合(10月2日のG大阪戦)に照準を合わせてコンディションを上げてきた」と言う通り、ステージ優勝の懸かるG大阪との大一番では及第点のパフォーマンスでチームの勝利に貢献した。
 
「10月6日の試合(イラク戦)に向けて、まだまだコンディションを上げていかなければいけない。代表でのチーム練習のほかにプラスアルファを少しやっていきたい」と、100パーセントのコンディションに戻すにはもう少し時間を要する見込みだが、ハリルホジッチ監督からの期待や評価もひしひしと感じているだけに、今回の2連戦に懸ける想いも強いはずだ。
 
 槙野自身、9月の2連戦を代表チームの外から見ることになり、強く感じた部分もあったという。
「やはり初戦は重要で、とにかく簡単じゃない。たしかに怪我人や所属クラブで出場機会があまりない選手もいてコンディションの差はありますけど、ピッチに立ったらそういうのは言い訳にはならない。ホームであっても難しい時間帯はあると思いますが、いかにチームとしてまとまるかが重要ですね」
 
 そして槙野も懸念するように、前回に続き今回も不安視されるのが、選手個々のコンディションの差。とりわけ欧州組の選手たちの多くは、所属クラブでポジションを奪えていない現状があるだけに、いかに90分のゲーム感覚を取り戻せるかがポイントになる。槙野自身も、ドイツでプレーしていた際には、その難しさを痛感している。
 
 ただ、やはり槙野が言及したように、「ピッチに立ったらそれは言い訳にはならない」。
 
 そして、「欧州組の現状に対し、国内組は全員が試合に出ているが、そこはどう思っているのか」という質問に対して、槙野は決意のこもった鋭い一言を返している。
「そこは海外組の選手には失礼かもしれないけど、国内組のプライドと意地を見せなければいけないと思っています」
 
 果たして槙野は今回の2戦で指揮官からスタメンの座を託される存在になるだろうか。槙野の"有言実行"ぶりに期待したい。
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