【浦和】強さの秘密は「年々俺が良くなっているから」。柏木がそう言い切る根拠とは?

2016年10月01日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「今は落ち着いてプレーできている」。

G大阪戦で攻撃の起点になった柏木。写真:(C)SOCCER DIGEST

 G大阪とのホームゲームは4‐0と圧勝。完璧に近いゲームで攻撃に上手く絡んでいたいのが、阿部と2ボランチを組んだ柏木だった。自ら「コンディションが良い」と言うように、身体はキレていた。

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「今は落ち着いてプレーできている。怪我明けの時はしんどかったけど、それを乗り越えてまた良くなっている。周りも見えていますよ。簡単に叩くところは叩いたり、そういう使い分けができているし」
 
 柏木本人だけでなく、今の浦和にも落ち着きを感じているようだ。
 
「(昨年までは)決めるべきところで決められなくて、行け行けドンドンになる試合が多かった。昨年だったら点が取れなくてもどかしくなっていたところが、今日は早い時間帯に先制できたから自分たちのゲームができた」
 
 シーズン終盤で良い試合ができているのは、チームとしての成長だという。
 
「広島、ガンバと去年負けている相手に(今期の第2ステージでは)3-0、4-0で勝てた。今は引き分けでもいいという気持ちで臨んでいる。痛み分けは仕方ない。相手に勝ち点3を与えなければ自分たちは上にいれるので。

 川崎が勝ってもチャンスが残された状態でプレーできるから、慌てない、攻め急がない。(昨年までは)相手が6~7人いるのに3人で攻め込んで、カウンターを受けたりするシーンもあったけど、今はそうではなくて、落ち着いてパスを回す時間帯を作ったりできている。それが強い証拠かなと」
 
 記者の「一昨年や昨年よりも気持ちに余裕があるか?」という質問に、柏木は次のように答えている。
 
「年々俺がよくなっているから。どうゴールに絡むかを重視してやっているから最近は良い仕事ができているし、守備の部分でも戦えるようになった。今は人がどう動くかを思いながらプレーできている。そういう感覚を持てるというのは、研ぎ澄まされている時かなと」
 
 柏木は抜群の落ち着きと研ぎ澄まされた感覚を武器に、浦和を第2ステージ制覇と年間優勝に導けるか。期待は膨らむ。
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