【J1展望】福岡×神戸|強力アタッカー陣を止められるか?「勝つ感触を思い出せた」という井原采配に注目

2016年09月24日 サッカーダイジェスト編集部

福岡――連勝でJ1残留に望みをつなぎたい。

故障者/福岡=中原 神戸=小林、小川、田中英、田中雄 
出場停止/福岡=實藤 神戸=なし

J1リーグ・2ndステージ13
アビスパ福岡 – ヴィッセル神戸
9月25日(日)/14:00/レベルファイブスタジアム
 
アビスパ福岡
2ndステージ成績(12節終了時):16位 勝点8 2勝2分8敗 12得点・22失点
年間成績(29試合終了時):17位 勝点19 4勝7分18敗 23得点・47失点

【最新チーム事情】
●裏天王山と言われる湘南戦でリーグ戦6試合ぶりの勝利。残留圏内の15位との勝点差を8に縮め、チームには前向きの明るい雰囲気が漂う。
●ウェリントンの復帰に加え、平井が2戦連続ゴールと好調。コンディション不良で前線の駒不足に悩まされていたが、ここへきて、チームの戦力が充実してきた。
●その一方で、ダニルソンが22日の練習では別メニュー調整。怪我というよりも 疲労がたまっているためのものだが、神戸戦出場には不安も残る。

【担当記者の視点】
 湘南戦では、三門をトップ下に置く4-2-3-1のシステムが機能して勝利を挙げた。前からのブレスと、高い位置に起点を作ることで主導権を握り、チームの特長を最大限に引き出した。「久しぶりの勝利で勝つという感触を思い出せた。雰囲気も変わり、良い形で神戸戦を迎えられる」と井原監督は話す。
 
 だが、「神戸と湘南では対応の仕方は全然違う」とも話し、湘南戦で機能した4-2-3-1で臨むかどうかは未知数。残留するためには勝ち続けるしかない状況のなかで、「勝つために何をすればいいのかを、毎試合考えて、どの試合も決勝戦のつもりで戦う」と話す井原監督が、どのようなシステム、采配で臨むのかに注目が集まる。

 特に警戒しているのが、P・ジュニオール、レアンドロ、渡邉の3人。それぞれ10点以上取っている攻撃力に対し、「チャンスをどれだけ作らせないかがポイントになる」(井原監督)。湘南戦では無失点に抑えたとはいえ、サイドアタックに対しては組織的な守備が機能せずに、何度も決定機を作られているだけに、どこまで改善できているかが試合の行方を左右しそうだ。

次ページ神戸――土壇場での力強さが増す。

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