【ブンデス日本人の現地評】大迫は「ドリームゴール」と絶賛され、浅野も初アシストを記録! 一方で香川は2試合連続の出番なし…

2016年09月22日 山口裕平

大迫は採点2を与えられる大活躍を演じる。

大迫(左)はシャルケ戦で今シーズン初得点をマーク。原口(右)はバイエルン戦でフル出場するも、攻撃面で活躍はできなかった。(C)Getty Images

 9月20~21日に開催されたブンデスリーガ4節。日本人選手でもっとも大きなインパクトを残したのが、ケルンの大迫勇也だ。
 
 アウェーでのシャルケ戦で2トップの一角として3試合連続の先発出場を果たし、今シーズン初ゴールをマークしたのだ。1点ビハインドだった38分、左サイドからミロシュ・ヨイッチが放ったクロスをアントニー・モデステが落とし、ペナルティーエリアぎりぎりのところから右足ダイレクトでゴール左隅に蹴り込んだ。
 
 全国紙『ビルト』は両チーム通じて最高点タイとなる2点(ドイツの採点は点数が少ないほど評価が高く、最高が1、最低が5~6)を与え、キッカー誌も2.5点とその活躍を評価した。
 
 また、地元紙『エクスプレス』は「ゴールで救済!ここ最近の良いパフォーマンスがついに報われた」と寸評を記し、採点2を与えている。また同紙は「ドリームゴール!このゴールで大迫は素晴らしいパフォーマンスに報いる」という見出しで大迫に関する記事も掲載。「このゴールは、この日本人にとってトップフォームの上に乗ったクリームのようだ。昨シーズンは不幸な1年を過ごしたこの26歳は、ここ数週間納得のいくプレーを見せている」と絶賛した。
 
 ケルンは大迫のゴールのあとに2点を加え、3-1でシャルケを撃破。これで3勝1分けの勝点10となり、望外の2位に付けている。
 
 バイエルンとの首位対決に臨んだヘルタ・ベルリンの原口元気は、4-2-3-1の右サイドアタッカーとして先発フル出場。しかし、チームは0-3で惨敗し、順位は5位に後退した。
 
 原口は両チーム通じて2位の走行距離を記録するなど持ち前の運動量を見せたが、ボールに触る回数は少なく、攻撃面でアクセントになることはできなかった。『ビルト』紙、『キッカー』誌の採点もそれぞれ4点、3.5点と伸び悩んだ。
 
 マインツの武藤嘉紀は、ブレーメン戦で1点ビハインドの75分から途中出場。自身はシュートを放つことができなかったものの、チームは終盤に2ゴールを奪って逆転勝利し、7位へと浮上している。『ビルト』紙は4点を与え、『キッカー』誌の採点はなかった。

次ページ香川と長谷部の出場機会なしは意味合いが異なる。

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