インテルが逆転でユーベを下して4年ぶりのイタリア・ダービー勝利! 長友は出番なし

2016年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

最後は10人になりながらインテルが耐え抜いた。

1ゴール・1アシストを記録したイカルディ(左)は「ユーベ・キラー」ぶりを存分に発揮。インテル勝利の立役者となった。写真:Alberto LINGRIA

 現地時間9月18日、ミラノのサン・シーロでセリエA4節のインテル対ユベントス戦が開催された。
 
 ミラノ、トリノと異なる街に本拠地を置く両者だが、ステッラ(「星」の意。セリエA優勝10回の証)を最初に付けた2クラブであり、現地では「イタリア・ダービー」と呼ばれる伝統の一戦だ。
 
 ここまで1勝1分け1敗と波に乗れないインテルは、0-2で敗れた3日前のELハポエル・ベエルシェバ戦と同じ4-3-3を選択し、マリオ、バネガ、カンドレーバと新戦力をスタメン起用。長友はベンチスタートとなった。
 
 一方、開幕3連勝と好スタートを飾ったユーベは、これまでインサイドハーフだったピャニッチを公式戦では初めてレジスタで起用。同じ新戦力のイグアインはベンチスタートとなり、代わってマンジュキッチが前線に入った。
 
 試合はお互いになかなかビッグチャンスを作れない展開が続き、20分のディバラ、23分のエデルのシュートも失敗。そんな中でユーベにアクシデントが発生する。左腿を痛めたベナティアがプレー続行不可能となり、25分にバルザーリとの交代を余儀なくされた。
 
 その後はやや試合が動き出し、33分にケディラがヘディング、その直後にイカルディが右足、37分にピャニッチがミドルで狙うが、いずれもゴールネットを揺らすにはいたらず。0-0でハーフタイムを迎えた。
 
 後半序盤はバネガとマリオを中心としたパスワークと激しいハイプレスを見せたインテルが試合の主導権を握る。63分にはカンドレーバが見事なハーフボレー。しかし、ボールは惜しくも枠を外れた。
 
 その直後の66分、ほぼ耐えるばかりだったユーベが先制点を奪う。2人を抜き去ったA・サンドロが左サイドからクロスを上げ、右サイドから中央に走り込んでいたリヒトシュタイナーが押し込んだのだ。
 
 しかし、その2分後にインテルは早くも同点に追い付く。バネガのCKからマンジュキッチに競り勝ったイカルディが頭で叩き込む。過去8試合のユーベ戦で6ゴールを挙げている"ユーベ・キラー"のエースが、またしても大仕事をやってのけた。
 
 直後にインテルがエデルからペリシッチ、ユーベも74分にマンジュキッチからイカルディ、さらにインテルが75分に足を痛めたエデルからF・メロと、両ベンチが次々と交代カードを切った。
 
 すると78分、インテルが逆転ゴールを決める。アサモアの拙いバックパスを奪ったカンドレーバが裏にクロスを上げ、イカルディが抜け出す。一度はブッフォンにセーブされたが、こぼれ球をひろったイカルディがクロスに繋げ、ペリシッチが打点の高い見事なヘディングシュートを決めた。
 
 ユーベは80分にDFキエッリーニを下げてFWピアツァを投入し、3-5-2から4-3-3にシフトしてゴールを狙いにいく。
 
 インテルはA・サンドロに手を掛けたバネガが2枚目のイエローカードを受けて90分に退場。10人での戦いを強いられ、終盤はユーベの猛攻を受けたが、なんとか耐え抜いてタイムアップ。2-1で凱歌を上げた。
 
 セリエAのイタリア・ダービーでインテルが勝ったのは12年11月以来4年ぶり。ユーベにとっては今シーズンの初黒星となった。
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