吊るし首人形に、スタジアム破壊…。ヒートアップし過ぎたスコットランドの伝統のダービー

2016年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

エキサイトし過ぎたセルティックとレンジャーズのサポーター。

怪我人が出るようなことはなかったものの、後味の悪い結果となった『オールドファーム』。サポーターの悪行はリーグ戦4年ぶりのダービーに泥を塗ったと言えるだろう。 (C) Getty Images

 現地時間9月10日、スコットランドプレミアシップで、セルティック対レンジャーズの伝統のダービーマッチ『オールドファーム』が行なわれ、5-1でセルティックが快勝した。
 
 リーグ戦では約4年ぶりの対戦となったスコットランド・サッカー界きってのダービーマッチとあってスタンドを彩った両チームのサポーターもエキサイトし、ピッチ外で様々な事件が発生していた。
 
 英紙『The SUN』によると試合が開催された9月10日は『世界自殺予防の日』で、それを知っていた一部のセルティック・サポーターが、スタンドの上段からレンジャーズのタオルマフラー巻いたダッチワイフの首に紐を付けて吊り下げ、過激な挑発行為に及んだという。
 
 さらに同紙は大敗を喫した試合後にレンジャーズ・サポーターが試合会場となったセルティック・パークのトイレを破壊したと伝え、壁やドアを破壊され、天井を剥がされた同スタジアムのトイレの模様を紹介している。
 
 地元スコットランド警察はすでに事態の収拾は終えている発表しており、セルティック側も内部で処理すべき問題としている。なお、同警察は一連の問題でレンジャーズ・サポーターの男性一人を逮捕するに留まったと報告している。
 
 セルティックのブレンダン・ロジャース監督は「クラブにとって素晴らしい日だ。物凄いパフォーマンスだったよ」と宿敵から勝利を挙げたことを喜んでいただけに、クラブにとって、行き過ぎた挑発行為とトイレを破壊されたことは残念でならないだろう。
 
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