【川崎】珍ゴール⁉ “ダブル股抜きゴール”が生まれた背景を中村が解説

2016年09月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

相手に前に立たれ、ダメだと思ったら…。

ゴールを奪い、雄たけびを上げる中村。勝利の立役者となった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第2ステージ11節]川崎3-1福岡/9月10日/等々力陸上競技場
 
【川崎3-1福岡PHOTO】谷口、中村、大久保の3ゴールで川崎が首位を守る

「1点は1点ですよ(笑)」
 
 試合後、中村は笑いながら自身のゴールを振り返った。
 
 1点リードで迎えた47分、ペナルティエリア内で車屋からの横パスを走り込んで受けた中村は、福岡のダニルソンのチャージにも負けず右足でシュートを放つ。一度は相手GKに弾かれながらボールは、前に立ったダニルソンのもとへこぼれた。その時――。
 
「シュートを打ってキーパーが弾いて、ダニ(ダニルソン)が前にいたんですよ。すごく大きくてこれはダメだと思ったら、意外と相手の足が長くて(股の下から)ボールが見えたので、突いてみようかなと思ったら、入っていました。諦めない気持ちです。こういうこともあるんだなと。(60分の)3点目は素晴らしい崩しでしたが、あれも1点ですよ(笑)」
 
 シュートのこぼれ球をダニルソンにクリアされそうになったところを、股の下から狙い、GKの股の下も通る珍しい形でのゴールとなった。
 
 この日の中村はチームを勝利に導く大きな働きを見せた。29分には正確なCKで谷口のゴールをアシストすると、60分には大久保のゴールの起点にもなる。全ゴールに絡む出色の出来。前節の柏戦は5失点で、まさかの敗戦を喫しただけに、挽回への気持ちは強かったという。
 
「僕らは正直勝点3を積み上げるしかないと思っているので、もちろん内容を問われるところもありますが、まずは何より結果だと思う。レイソル戦はああいう試合をしてしまったので、取り戻さなくちゃいけないのは自分たちだし、そういう意味では流れを自分たちで作れたかなと思います。連敗はしちゃいけないと思っていました」
 

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