【日本代表】本田は常に“ビリ”――ハリルジャパンの知られざる真実

2016年09月08日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

“予測不能”なポジショニングをする両SB。

規則性があるようでない、選手の入場する際の順番。タイ戦では山口(16番)、浅野(18番)、原口(8番)と、UAE戦から新たにスタメン入りした3選手が固まってピッチに登場した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

「17、12、22、6、21、16、18、8、19、10、4」
 
 この11桁の数字はいったい何を表わしているのか。
 
 答えは、「タイ戦でピッチに入場する際の日本代表選手の順番」である。数字は背番号を示している。
 
 先頭はキャプテンの長谷部(17番)。これは当然として、2番目にGK(12番の西川)が来るのも、サッカーチームではよくある光景だ。
 
 その後には、吉田(22番)、森重(6番)と守備的な選手が続く。この先頭から4番目までは、UAE戦とまったく同じである。ちなみにUAE戦の順番はこうだ。
 
「17、12、22、6、9、19、7、13、10、21、4」
 
 興味深いのは、酒井高(21番)だ。UAE戦では後ろから2番目だった。香川(10番)と本田(4番)に挟まれているが、本田のような「チームの絶対的な存在」が列の最後に来るのもよくあるパターンで、ナンバーテンがすぐ近くにいることからも、酒井高はなかなかの"重鎮なポジショニング"をしていた。
 
 それが、タイ戦では前から5番目に移動しているのだ。本田は変わらず最後方に陣取り、その前に香川がいることからも、この変化は際立つものである。
 
 規則性のなさでは、酒井宏(19番)もUAE戦では前から6番目だったが、タイ戦では後ろから3番目に移動している。両SBの"変幻自在の動き"はひとつの特徴かもしれない。
 
 また、タイ戦はUAE戦から先発3人を入れ替えているが、新たにスタメン入りした山口(16番)、浅野(18番)、原口(8番)が固まって入場しているのも面白い。
 
 並ぶ順番は特に決められてはいないだろうが、試合を楽しむひとつの要素として、次の10月シリーズ(10/6のホーム・イラク戦、10/11のアウェー・オーストラリア戦)も注目してみたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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