【日本代表】なにも変わらぬ監督会見。ハリルは「分析はした」「調整が難しい」「私を批判してくれ」といつものフレーズ

2016年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「批判は受けますが、いつも言っているように私を批判してください」

ハリルホジッチ監督は、この重要な一戦を前にしてもいつもどおりのフレーズを繰り返した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選のタイ戦を翌日に控えた9月5日、ハリルホジッチ監督が公式記者会見に臨んだ。

 UAEに敗れて黒星スタートとなった日本にとって、タイ戦での勝点3は必須。指揮官はこの試合に向けて、「選手をしっかり回復させ、励ますことに努めました。ホテルの横にある日本食レストランに夕食を食べにも出かけましたし、ポジティブな状況に持っていくように努めました」とメンタル面のリフレッシュに力を注いだことを明かした。
 
 しかし、戦術面での修正ポイントへの具体的な言及はなく、いつも通りのフレーズに終始。
 
「タイ(相手)がどういうプレーをするかは、選手にすべて伝えています」
「この合宿は今まででもっとも調整が難しい合宿でした」
「批判は受けますが、いつも言っているように私を批判してください」
「得点を仕留めるところで少し問題がありました」
 
 就任以降の親善試合や東アジアカップ、そしてワールドカップ2次予選――これまでの会見で何度となく聞いてきた言葉が、このタイ戦前にも繰り返された。
 
 前日会見とあって、相手への対策や、日本の戦術面でのポイントについて言及がないのは理解できる。スケジューリングについて苦言を呈し続ける姿勢も大切だし、得点力不足という積年の課題が変わっていないのも事実だ。
 
 ただ、自身の進退問題に発展しかねない一戦を前に、あまりにいつもと同じ言葉を並べるのは、引き出しの少なさを露呈しているようにも見えてしまう。日本代表が、UAE戦と同じ轍を踏まないことを祈るばかりだ。
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