【日本代表】吉田、森重越えを目指す昌子。前日は別メニュー調整もUAEへのリベンジに燃える

2016年08月31日 本田健介(サッカーダイジェスト)

左内転筋の違和感で前日練習は回避。

30日のトレーニング前には、丸山とともにハリルホジッチ監督に声をかけられた昌子。前日練習は別メニュー調整となったが、UAE戦へ気合を見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選の初戦、UAE戦を翌日に控えた日本代表は、会場となる埼玉スタジアムでトレーニングを行なった。しかし、昌子が左内転筋、柏木が左股関節にそれぞれ違和感を覚え、別メニュー調整となった。
 
 昌子は自身の状態を次のように語る。
 
「明日が試合なので、(病院での検査)結果は言えません。違和感があったので大事を取らせてもらいました。痛みは昨日出ました。練習中にあれと思って、でも(昨日は)最後までできたので、大丈夫かなと。相手の情報はしっかり頭に入っているので、あとは準備をするだけだと思います」
 
 その表情には負傷したネガティブな色はなく、いよいよ始まる最終予選への期待が表われていた。
 
「(チームの雰囲気は)やっぱり違います。僕は今日、練習をしなかったですが、この場にいることが大事だと感じています。ホテルでの空気や、ミーティングなど、言い方は悪いかもしれないですが、質が違います。監督も気合いが入っていますし、この場にいるといないとでは(経験できることが)まったく違うのかなと。(最終予選への空気感を)1日だけでも経験すれば、これからの方向性は変わってくると思います」
 
 昨日のトレーニング前には追加招集の丸山とともにハリルホジッチ監督から声をかけられた。
 
「丸くん(丸山)と一緒に、お前らが(吉田)麻也、森重の牙城を崩していけと、自信を持ってやっていいぞとポジティブな言葉をもらいました」
 
 UAEは昨年のアジアカップで日本が敗れた因縁の相手だ。昌子はこのゲームをベンチで見ていた。
 
「僕もアジアカップで(UAE戦を)経験させてもらって、特にFWは能力が高いと思いました。僕はJリーグのなかで森重くんの実力は凄いと感じていて、その森重くんが手を焼いていたのでよっぽどなんだなと。だからこそ、僕が言うことではないけですけど、リベンジのかかった試合になります。選手は燃えています。ベンチにいた僕でさえ気合いが入っているのだから」
 
 指揮官から「行け」と言われれば、準備はできていると語る昌子は状況によればスクランブルでの出場もあるかもしれない。その時、漲る想いをプレーに還元できるのか、期待は集まる。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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