後半ATに起死回生の同点弾。興國が劇的な展開で東福岡をPK戦の末に下して初のベスト8へ【選手権】

2026年01月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

笹銀志の執念のゴールで

興國は終了間際に笹(30番)のゴールで追いついた。写真:永島裕基

 2026年1月2日開催の第104回全国高校サッカー選手権3回戦では、東福岡(福岡県)と興國(大阪府)が駒沢陸上競技場で対戦した。

 激しいボールの奪い合い、そしてロングスローの応酬。両校の闘志がバチバチとぶつかった一戦は、前半10分まで互角の様相だった。東福岡が堀田太陽(3年)の高速ドリブルで右サイドを切り裂けば、興國も安田光翔(3年)の個人技で左サイドから崩そうとするなど、互いにアグレッシブな姿勢を見せた。

 拮抗した状況のなか、先制したのは東福岡。26分、吉川豹生(3年)の左サイドからの突破をきっかけに攻め込むと、ゴール前の混戦から最後はFW齊藤琉稀空(3年)が押し込んだ。

 1−0とリードした東福岡は35分にもチャンスが訪れる。相手CBのミスから抜け出した堀田がGKと1対1に。両者が交錯するなか、ゴール前にこぼれたボールを司城大輝(3年)が蹴り込もうとするが、このシュートはポストに阻まれてしまった。

 迎えた後半、東福岡がいきなり興國を突き放す。後半2分、ペナルティエリア内に侵入した司城の巧みなパスから途中出場の山口倫生(3年)が決め、2−0とリードを広げた。前半途中に堀田を負傷で失うアクシデントにも動じなかった東福岡が底力を示した格好だ。
 
 しかし、ここからむしろ底力を見せたのは興國だ。4トップに近い形で割り切ってロングボール頼みの攻撃に舵を切ると、70分、CKから竹村咲登(3年)のヘッド弾で1点差に。さらに後半のアディショナルタイム(80+3分)には左サイドを切り裂いた笹銀志(1年)の執念のゴールで追いついた。

 そこから突入したPK戦(東福岡が先攻、興國が後攻)は両校とも2人目まで成功。そして東福岡の3人目のキックがGKにセーブされると、興國は3人目も決めてリードを奪う。その後は東福岡の5人目まで失敗せず、最後は興國の5人目、GK岩瀬颯が豪快なシュートでネットを突き刺した。

 劇的な展開となった試合は結局、起死回生の同点弾で息を吹き返した興國がPK戦で勝利(スコアは5-4)。初のベスト8に駒を進めた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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