12月31日に開催された第104回全国高校サッカー選手権の２回戦で、青森山田（青森）は、大津（熊本）と対戦。０－２で敗れた。

　優勝候補同士の一戦で、卒業後にファジアーノ岡山への加入が内定しているキャプテンのGK松田駿（３年）は先発に名を連ねた。試合では悔しい２失点。守護神はミックスゾーンで後悔を口にした。

「失点した後、選手たちも慌てていたし、ディフェンスラインの対応が悪くなったことを僕は後ろから感じていました。『もう１回冷静にやれ』って伝えたけど、それをもっともっと早く言えば、また違う流れになっていた。２失点もしなかった」

　松田は２年生でレギュラーの座を掴み、３年生で腕章を任された。「最初は全員をまとめることができなかったし、みんながついてくるかっていったらそうではなかった」と苦労を明かす。
 

　それでも「責任から逃げたくなかった。プレミアリーグで４連敗した時、監督に『まだキャプテンをやらしてください』って言いましたし、そこから仲間がだんだん信頼してくれた。後押しする声を掛けてくれたり、『まだ大丈夫だ』って言ってくれた。その支えがあったからやり続けることができた」と語る。

　来年からはプロの舞台に立つ。青森山田で過ごした３年間を「１つも無駄じゃなかった」と振り返る。「キャプテンを務めたことで、リーダーシップとか、味方を動かす力がついた」とも。

「プロの世界では周りに意見を言うことはより必要になると思うので、１年目とか関係なく、僕がどういう選手で何をしたいのかをアピールしたい」と活躍を誓った。

取材・文●保坂悠輝（サッカーダイジェストWeb編集部）

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