母国OBがまた憤慨「ハメスの調子が悪いのはジダンのせいだ!」

2016年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンゼマとベイルは良さが出なくてもずっと起用されたのに…。

ベンチを温め続け、わずかな出場時間のなかで精彩を欠くハメス。同じコロンビア人から見ると、母国の英雄が屈辱的な扱われ方をしていると感じるのだろうか。 (C) Getty Images

 ポグバ、イグアインといったビッグディールが完了した今夏の移籍市場において、今、最も注目を集めているのは、R・マドリーのハメスだろう。チェルシー、アーセナルといったプレミア勢が関心を示しており、特に前者はかなり本気のようだ。
 
 これに対し、ハメス自身は以前からマドリーでポジションを勝ち取りたいと宣言しているが、先週末に開幕したリーガでは、C・ロナウド、ベンゼマが不在だったにもかかわらずスタメンを外れ、77分に交代出場を果たすに止まった。
 
 彼を差し置いて出場した、エスパニョールから加入の20歳、アセンシオが見事な2点目を奪って活躍したこともあり、地元メディアは、ジダン監督のなかでのハメスの序列の低さを強調。『MARCA』などは「ハメスの移籍に賛成か?」というアンケートを行なったりもしている(59パーセントが賛成)。
 
 こうした状況に、ハメスの母国、コロンビアのかつてのストライカーが怒りのコメントを発した(『ESPN』による)。ファウスティーノ・アスプリージャ。同国代表として歴代3位の得点数を誇り、欧州ではパルマ、ニューカッスルなどで活躍した名選手である。
 
 苦境に立たされている後輩について、彼は「ジダンがハメスに対し、リスペクトを欠いているのが原因だ」と、スペインのラジオ『Onda Cero』に語っている。
 
「ハメスはコロンビア史上でもナンバーワンの選手であり、2年前のワールドカップでは得点王になるなど、結果を残した。そしてマドリーに加入してからも、アンチェロッティの下ではピッチに立ち続け、良いプレーを見せた。しかし、ベニテス、ジダンの下では……」
 
 アスプリージャは、マドリーではハメスがフェアに扱かわれていないことに不満に感じている。
 
「ベンゼマ、ベイルは加入してからもしばらくは、それまでと比べて良さの半分も出せなかったのに、ずっと出場し続けることができた。ジダンはハメスに対しても、同じだけの時間を与えるべきだ。もっと、辛抱とリスペクトの念を示す必要がある」
 
 アスプリージャといえば、以前からこの件については、「ベニテス(当時の監督)はコロンビア人が嫌いなのだろう」「C・ロナウドはハメスにFKを譲るべきだ」「マドリーから愛情を受けられていない」などと、たびたびコメントを発してきた。
 
「自分が何を言おうとも、監督の一存で全てが決まるのだが……」と腹立たしげなアスプリージャ。果たして今後、かわいい後輩はどのように扱われ、どのような道を選ぶのだろうか。
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