待望のA代表デビューも斉藤光毅は「自分史上最悪のパフォーマンス」。森保監督からもらった言葉と悔しさを糧に――

2025年12月05日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

横浜FC時代に2トップを組んだレジェンドには感銘

斉藤がアカデミーから在籍した横浜FC時代を語る。(C)SOCCER DIGEST

 19歳で欧州へ渡り、ベルギー、オランダ、イングランドと渡り歩いてきた斉藤光毅は、今夏にチャンピオンシップ(イングランド2部)のQPRに完全移籍を果たした。

 インタビューの前編ではQPR加入を決めた理由や欧州での自身の成長を語ってもらったなか、今回の後編ではまず、アカデミーから在籍した横浜FC時代について訊いた。

「ユース時代は本当に純粋にサッカーを楽しんでいました。もちろん学校もありましたが、サッカーを最優先に全てを考えていて、当時も今と同じように悩みや焦りはあった気はしますが、今振り返るとそれも楽しんでいたように思います。でもきっと何年後かに今を振り返っても同じように言うと思うので、常に考えたりもがいたりしているのだと思います。ユース時代から将来的に海外でプレーしたいとは思っていました。年代別の日本代表の遠征で世界を相手に戦うようになり、その気持ちが明確になりました」
 
 横浜FC史上最年少の16歳11か月でトップチームデビューを果たした斉藤は、その試合で35歳差の三浦知良と2トップを組んだことが当時、大きな話題を呼んだ。そのレジェンドからは多くの学びを得たという。

「ずっと目標とする選手にカズさんの名前を挙げさせてもらっています。一緒にプレーさせてもらって、サッカーに対する姿勢、準備やケアなど、今までもずっとすごい選手だと思っていましたが、自分が海外でプレーするようになって、日本代表を経験して、より一層、カズさんはこれまで本当にいろんなことを考えて、経験をして、今の地位を確立されているんだなと偉大さを感じるようになりました。

 カズさんのような唯一無二の存在になりたいですし、カズさんに対して僕がそう思っているように、自分もそう思われるような選手になれたら嬉しいです。僕が海外へ行く時、『チームが木だとして、枝ではなく幹のような存在になれ』という言葉をもらって、すごく心に刺さっています。これからもそれを意識していきたいです」
 

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