名選手は小手先の見かけでなく、プレーそのものが愛される
メッシも若い頃はタトゥーは目立っていなかった。(C)Getty Images
欧州サッカーのトッププロでは、選手の髪形やタトゥーに寛容である。一人のプロフェッショナルとして、ファッションが問われることあまりない。個人主義、自由な気風だ。
たとえば世界最高の選手、リオネル・メッシは足にも腕にもごっそりとタトゥーが入っている。
イエス・キリストや母の肖像画、息子の手形や名前、さらに時計やサグラダファミリアや生まれ故郷の地図など所狭し、色彩豊かに描かれ、もはや肉体がキャンバスのようにも映る。メッシはどれだけタトゥーを入れても世界最高の選手であることは変わらないし、髪型も派手な色を入れ、おしゃれを楽しんでいる姿が見られる。
また、レアル・マドリーで多くの栄光を勝ち取った最強ディフェンダー、セルヒオ・ラモスも全身にタトゥーを入れていた。狼や優勝トロフィー、因縁のある数字、父や母、妹や兄などの名前、息子たちや妻の名前やかかわりのある数字、そしてキリストとぎっしり。もはや、おしゃれなタトゥーというよりは詰め込み過ぎの感もあるが...。
ピッチ上でタトゥーをしている選手は、他にも多く見かける。しかし言うまでもないが、タトゥーを入れることで名選手になれるわけではない。名選手になったからこそ、彼らは体に思いを刻みつけた。それは個人の自由だが、そこには順番がある。
メッシは二十代の時のおしゃれは長髪にする程度で、タトゥーも目立つところに入れていなかった。
「十代で髪型やタトゥーなど見かけに執着するような選手は大成しない」
逆説的だが、サッカー界隈では言われる話でもある。それは主に若い選手への戒めだろう。サッカー以外のことに興味が行って容姿を気にするようでは、道を失うケースが多いのだ。有力クラブのユースでは、決して奨励されていない。
たとえば世界最高の選手、リオネル・メッシは足にも腕にもごっそりとタトゥーが入っている。
イエス・キリストや母の肖像画、息子の手形や名前、さらに時計やサグラダファミリアや生まれ故郷の地図など所狭し、色彩豊かに描かれ、もはや肉体がキャンバスのようにも映る。メッシはどれだけタトゥーを入れても世界最高の選手であることは変わらないし、髪型も派手な色を入れ、おしゃれを楽しんでいる姿が見られる。
また、レアル・マドリーで多くの栄光を勝ち取った最強ディフェンダー、セルヒオ・ラモスも全身にタトゥーを入れていた。狼や優勝トロフィー、因縁のある数字、父や母、妹や兄などの名前、息子たちや妻の名前やかかわりのある数字、そしてキリストとぎっしり。もはや、おしゃれなタトゥーというよりは詰め込み過ぎの感もあるが...。
ピッチ上でタトゥーをしている選手は、他にも多く見かける。しかし言うまでもないが、タトゥーを入れることで名選手になれるわけではない。名選手になったからこそ、彼らは体に思いを刻みつけた。それは個人の自由だが、そこには順番がある。
メッシは二十代の時のおしゃれは長髪にする程度で、タトゥーも目立つところに入れていなかった。
「十代で髪型やタトゥーなど見かけに執着するような選手は大成しない」
逆説的だが、サッカー界隈では言われる話でもある。それは主に若い選手への戒めだろう。サッカー以外のことに興味が行って容姿を気にするようでは、道を失うケースが多いのだ。有力クラブのユースでは、決して奨励されていない。
実際、名選手は小手先の見かけでなく、プレーそのものが愛され、記憶される。
たとえばジネディーヌ・ジダンは髪の毛などなくとも、最高のファンタジスタだった。アンドレス・イニエスタは二十代で禿げてきても、魔術師のようにボールを動かした。現役でも、ペドリやキリアン・エムバペは見かけにこだわっていない。各国で得点量産するロベルト・レバンドフスキも、クリスティアーノ・ロナウドも肉体美で雄々しさを表現し、タトゥーは入れていないという。
一方でマリオ・バロテッリは、奇抜な容姿でメディアスターになった時代を謳歌したが、いつのまにか居場所を失っていた。スポットライトを浴びることに意識が向かった選手は、プロの世界で容赦なく淘汰される。甘い世界ではないのである。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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たとえばジネディーヌ・ジダンは髪の毛などなくとも、最高のファンタジスタだった。アンドレス・イニエスタは二十代で禿げてきても、魔術師のようにボールを動かした。現役でも、ペドリやキリアン・エムバペは見かけにこだわっていない。各国で得点量産するロベルト・レバンドフスキも、クリスティアーノ・ロナウドも肉体美で雄々しさを表現し、タトゥーは入れていないという。
一方でマリオ・バロテッリは、奇抜な容姿でメディアスターになった時代を謳歌したが、いつのまにか居場所を失っていた。スポットライトを浴びることに意識が向かった選手は、プロの世界で容赦なく淘汰される。甘い世界ではないのである。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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