来日中のジーコが説く、鹿島が優勝するための気構えとは? 現役時代のチームメイトである鬼木達監督に全幅の信頼

2025年11月08日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「鹿島が全部勝てば自分たちで優勝を手にできる」

10月23日に来日したジーコCA。11月5日に鹿島のクラブハウスで取材に応じた。(C)SOCCER DIGEST

 熾烈なタイトルレースが続くJ1も、残り3節となった。

 2位の柏レイソルに勝点1差で首位に立つ鹿島アントラーズは今後、様々な優勝決定のパターンが考えられるが、少なくともラスト3試合を全勝すれば、他クラブの結果に関わらず優勝が決まる。その最初の関門が11月8日にホームで行なわれる横浜FC戦だ。

 ファンの注目も高まっている。チケットの予定枚数が完売し、北スタンド上層エリアに掲出しているバナーを一時的に撤去し、追加販売されたほどだ。

 現在、来日中のジーコ・クラブアドバイザー(CA)は次のように展望する。

「他のチームが全部勝ったとしても、もし鹿島が全部勝てば自分たちで優勝を手にできる。そういう意味では、自分たち次第というところは他のチームにはない特権」

 残り3試合には、いかなるスタンスで臨むべきか。

「この3試合は、優勝を決定づける3試合だというところを自覚して臨まなければならないと思います。(このチャンスを)失う可能性もあるので、そういう意味では、一つひとつのプレーが優勝を決定づける試合だということを自覚することがものすごく大事です。

 残念ながら長期離脱中の選手たちもいます。それでも、誰もが戦力になり得るのが今季のチームの力。そのなかで選ばれた選手たちが、後悔せず、すべてを出し尽くす覚悟で試合に臨んでもらいたい」
 
 35節終了時点で、5位のサンフレッチェ広島まで数字上は優勝の可能性が残っている。もっとも、ジーコCAは現役時代のチームメイトでもある鬼木達監督の存在も後押しになると語る。

「監督の力量としても、ここ(川崎時代の)7シーズンで4つの(リーグ)タイトルを獲っているのは偶然ではない。こういう勝負がかかった時の戦い方も経験がある監督なので、信頼しています。また、一緒にプレーしていた時期もあるので、そういう意味では、お互いのことを分かりあってもいる」

 9年ぶりのJ1制覇に向け、クラブレジェンドが見守る一戦で鹿島は白星を掴めるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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